2015/10/7

CIS諸国

EBRD、ウクライナのナフトガスに3億ドル融資へ

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)の理事会は9月30日、ウクライナの国営ガス会社ナフトガスへの融資枠を3億米ドルまで拡大することを承認した。この冬の需要が見込まれる天然ガスを欧州市場で調達する資金に充てられる。 EBRDは昨年 […]

欧州復興開発銀行(EBRD)の理事会は9月30日、ウクライナの国営ガス会社ナフトガスへの融資枠を3億米ドルまで拡大することを承認した。この冬の需要が見込まれる天然ガスを欧州市場で調達する資金に充てられる。

EBRDは昨年、ナフトガスに対し、ロシア北部ウレンゴイからポマリーを経由してウクライナ西部ウーシュホロドをつなぐ全長4,500キロメートルの西シベリア・ガスパイプラインの近代化および修理プロジェクトへの融資を約束した。今回の融資枠拡大決定も、天然ガスの調達先の多様化により、ウクライナのエネルギー政策の安定化を図るという支援方針に沿ったものだ。

EBRDはパイプラインプロジェクトへの融資を通じ、独立規制局の設立、料金設定方法の改善、ガスネットワークコードの導入など、ウクライナのガス市場改革の推進を目指している。同国では9月1日時点で346のプロジェクトに110億米ドルを融資している。