自動車大手の仏PSAプジョーシトロエンと自動車部品大手の独ボッシュが「ハイブリッド・エア」という新タイプのハイブリッドエンジンを共同開発する。これまでのハイブリッドエンジンに比べコストが低いのが強みで、2016年までに量産できる体制を構築する意向だ。PSAのルボルニュ開発担当取締役が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
\ハイブリッド・エアはガソリンと、ブレーキの作動で得られる圧縮空気を併用するハイブリッドエンジン。市内を走行する場合はブレーキを踏むことが多いため、燃料消費量を半減できるという。走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は69グラムと少なく、ガソリン2.9リットルで100キロを走行できる。2020年には2リットルで100キロを走行できるようにする意向だ。
\開発費用は5億ユーロ強と少なく、ハイブリッド・エアを投入した車両の価格はディーゼル車よりも高くならない見通しという。提携先のボッシュが他の自動車メーカーにも同エンジンを供給したい考えのため、PSA以外の複数のメーカーに提携を打診しており、PSAの戦略提携先である独オペルとも交渉中だ。
\PSAは将来、グループの全車種でハイブリッド・エアモデルを販売する計画。エンジン費用が低いため小型モデルにも投入しやすいメリットがある。
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