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2014/8/20

経済産業情報

食品包装材用インクに発がん物質、規制強化へ

この記事の要約

パン袋や紙ナプキンに使われるインクに発がん性物質が含まれている――。独連邦リスク評価研究所(BfR)のアンドレアス・ルフ化学品・製品安全室長が『南ドイツ新聞』に明らかにしたもので、政府は現在、欧州連合(EU)レベルでの規 […]

パン袋や紙ナプキンに使われるインクに発がん性物質が含まれている――。独連邦リスク評価研究所(BfR)のアンドレアス・ルフ化学品・製品安全室長が『南ドイツ新聞』に明らかにしたもので、政府は現在、欧州連合(EU)レベルでの規制強化に向けて準備を進めている。

BfRは州政府および連邦食糧・農業省(BMEL)の委託を受けて調査を実施。さまざまな食品包装材や紙コップ、紙ナプキンに使われているインクを調べたところ、発がん性のある第一芳香族アミンが含まれていた。また同物質は他の有害物質とともに接触を通して食品にも移っており、食品からは健康上問題のある量が検出された。

クリスティアン・シュミット連邦食糧・農業相は、有害なインクが使用されていることは問題だと指摘。食品包装材などからそうしたインクを排除する方向で国内・EU法を改正することに意欲を示した。