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2015/11/18

総合 - ドイツ経済ニュース

独経済がやや減速、7-9月期成長率0.3%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が13日発表した2015年7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.3%増となり、伸び率は前期の同0.4%をやや下回った。新興国経済の低迷を受けて企業 […]

ドイツ連邦統計局が13日発表した2015年7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.3%増となり、伸び率は前期の同0.4%をやや下回った。新興国経済の低迷を受けて企業が投資を抑制していることのほか、外需も成長の足かせとなった。個人消費は雇用の安定、所得の拡大、低インフレなどを背景にこれまで同様好調で、政府最終消費支出もGDPの押し上げ要因となった。

輸出高は過去最高を更新したものの、輸入に比べて伸び率が低かったことから、外需はGDP成長率を押し下げた。

一方、欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが同日発表したユーロ圏の7-9月期の実質GDP成長率(速報値)は前期比0.3%となり、前期の同0.4%から縮小した。成長率の低下は2四半期連続。EU28カ国は横ばいの0.4%だった。

データが出そろっている21カ国のなかで伸び率が最も大きかったのはルーマニアで1.4%を記録。前期の0%から大幅に改善した。これにポーランドとスロバキアがそれぞれ0.9%で続く。スペインは前期の1.0%からやや低下したものの、0.8%の高い伸びを確保した。ドイツとスペイン以外の西欧主要3カ国をみると、フランスは前期の0%から0.3%に上昇。イタリアは0.3%から0.2%に低下し、英国も0.7%から0.5%へと落ち込んだ。

成長率がマイナスとなったのはギリシャとエストニアの2カ国で、それぞれ前期の0.4%からマイナス0.5%、0.7%からマイナス0.5%へと悪化した。ギリシャのマイナス成長は3四半期ぶり。

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