欧州自動車部品工業界の動き

マグナ、スロバキアに新工場建設

カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは24日、スロバキアのケネツクに新工場を建設すると発表した。このほど同工場の起工式を行った。同社にとっては欧州で初めてのパワートレイン金属成形工場となる。 面積は7,675 […]

ノルウェーのエルケム、グラファイト工場の建設を計画

ノルウェーの素材メーカー、エルケムは19日、ノルウェーのヘロヤ工業団地にバッテリー用グラファイト(黒鉛)の大型工場を建設する計画を発表した。同社は現在、ノルウェーのクリスティアンサンに試験工場を建設しており、2021年に

伊ブレンボの上半期決算、47%の減益

伊ブレーキシステム大手のブレンボが7月29日発表した2020年上半期決算は、売上高が前年同期比28.2%減の9億5,110万ユーロ、営業利益(EBITDA)は47%減の1億4,330万ユーロにそれぞれ大幅縮小した。新型コ

JLR、非接触のタッチスクリーン技術を開発

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は7月23日、ケンブリッジ大学と共同で非接触式のタッチスクリーン技術を開発したと発表した。画面へのタッチを予測する「プレディクティブ・タッチ」と呼ばれる新技術で、人工知能

JLR、非接触のタッチスクリーン技術を開発

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は7月23日、ケンブリッジ大学と共同で非接触式のタッチスクリーン技術を開発したと発表した。画面へのタッチを予測する「プレディクティブ・タッチ」と呼ばれる新技術で、人工知能

蘭トムトムの第2四半期、6,200万ユーロの赤字に

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムが15日発表した今年4-6月期(第2四半期)決算の最終損益は6,200万ユーロの赤字となり、2四半期連続の赤字だった。新型コロナの影響で過去最悪となった4月を底に、5月以降は回復

仏デルフィンゲン、独競合の欧州アフリカ事業買収で独占交渉

自動車用ケーブルの保護管などの製造を手がける仏デルフィンゲンは17日、独同業シュレマーからルーマニア、ロシアの工場を含む欧州・アフリカ事業を買収する方向で独占交渉に入ったと発表した。ドイツ顧客との地理的距離を縮め、欧州市

BMW、ノースボルトから電池セル調達

独自動車大手のBMWは16日、スウェーデンの新興企業ノースボルトとリチウムイオン電池セルの調達について長期契約を締結したと発表した。ノースボルトは、スウェーデン北部のシェレフテオに建設中の工場で2024年からバッテリーセ

dSPACE、仏ソフトウエア会社を買収

自動車や航空宇宙業界向けなどに開発・試験ソリューションを提供している独dSPACEは9日、仏ソフトウエア会社のインテンポラ(Intempora)を買収したと発表した。Intemporaのソフトウエアの統合により、自動運転

自動車エンジニアリングの独エダック、トルコに拠点設立

ドイツ自動車開発・設計会社のエダック(EDAG)は10日、トルコ初の拠点を設立したと発表した。現地顧客へのサービス強化が狙い。 立地はコジャエリ県ゲブゼ地区のITパーク「ビリシム・ヴァディシ」でオフィス面積は600平方メ

仏ヴァレオ、19年の特許出願数で国内2位に

仏自動車部品大手のヴァレオは6月26日、2019年に全世界で1,034件の特許を出願し、仏産業財産庁(INPI)によるランキングで国内2位になったと発表した。同ランキングは仏国内で特許出願した仏企業が対象。ヴァレオは20

サプライチェーン再編でポーランド企業にチャンス

新型コロナ危機をきっかけとしたサプライチェーン再編に、ポーランド企業が商機を見出している。部品調達の滞った自動車・部品メーカーの例を教訓に、仕入れ先の多様化が検討されているためだ。ポーランドは人件費の安さや高度な技術を有

チェコ企業、自動車部品の加工設備を人口呼吸器向けに転換

新型コロナ危機でチェコの自動車製造業界も大きな打撃を受けている。そんな中で、自動車部品用工作機械を人工呼吸器向けに調整することで、新たな需要をつかんだ企業がある。 この企業は金属・木材加工機械を製造するロイェク・ワイドベ

仏PSA、電子機器修理事業でFCEとの提携拡大

仏自動車大手のPSAは15日、アフターマーケット部門における「フォルシア・クラリオン・エレクトロニクス」(FCE)との提携関係を拡大すると発表した。複数ブランドの電子機器製品の修理事業を強化する目的で、新たに車載クラスタ

蘭ヒアと独ドローン企業、独国内の低空域を3Dマップ化

デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは16日、商用ドローンの運用を手掛ける独新興企業フライネックス(Flynex)と共同で、ドイツ国内の空域を3Dマッピングする作業に取り組んでいることを明らかにした。独連邦運輸デジタル

クロアチアのADプラスチック、ロシアで日産などから大型受注

クロアチアの自動車部品メーカーADプラスチックがロシアから総額6,000万ユーロを超える大型受注を獲得した。ルノー日産三菱アライアンス傘下のアフトワズと、日産の新モデル向けに部品を生産する。 アフトワズからは新型「ラーダ

ゼンリン、蘭ヒアを通してグローバル事業強化

ゼンリン(福岡県北九州市)は9日、オランダのデジタル地図・位置情報サービス大手ヒア・テクノロジーズ(本社:アムステルダム、以下、ヒア)が運営するヒア・マーケットプレイスを新しいデータ流通チャネルとして利用すると発表した。

自動車照明の独ヘラー、スロバキアで人員削減

独自動車照明・電子部品大手のヘラーがこの夏、スロバキアで340人弱を削減する。新型コロナの影響で需要が大きく縮小し、減産に追い込まれたためだ。 ヘラーのスロバキア従業員数は約1,900人。このうち、北西部トレンチーン県の

独コンチネンタル、ルーマニアR&D拠点を強化

独自動車部品大手のコンチネンタルは2日、ルーマニア事業に3,300万ユーロを追加投資し、ティミショアラの研究開発(R&D)センターを拡張すると発表した。6階建てのオフィス棟を新設するほか、グループ内で開発した製

西部品大手アントリン、1-3月は17%減収

スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンが5月28日発表した1-3月期(第1四半期)の売上高は10億5,400万ユーロとなり、前年同期から17%減少した。営業利益(EBITDA)は前年同期の1億ユーロから7,70

ノキアンタイヤズのCEO交代、「コロナ後」の業績回復が課題

フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは5月26日、ユッカ・モイジオ氏が27日から新たな最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。3年間在籍したヒル・コルホネンCEOは退任する。モイジオ氏はノキアンタイヤズに転職す

NTTと三菱商事、蘭ヒアに資本参加

日本電信電話(東京都千代田区、以下:NTT)は6月2日、三菱商事(東京都千代田区)と共に、オランダのデジタル地図・位置情報サービス大手ヒア・テクノロジーズ(本社:アムステルダム、以下、ヒア)に資本参加したと発表した。NT

スペイン部品大手ゲスタンプ、EIBから2億ユーロ融資

スペイン自動車部品大手のゲスタンプは5月26日、欧州投資銀行(EIB)から2億ユーロの融資を受けると発表した。車両の軽量化や安全性の向上、環境負荷の低減に寄与する金属加工技術の研究開発を強化する。新技術をもとにしたシャシ

英what3wordsの位置情報システム、配達効率15%向上

独自動車大手のダイムラーは26日、メルセデスベンツ・バン、運送大手のDPD、英新興企業のwhat3wordsの3社が小包の配達効率に関する比較試験を実施したところ、what3wordsの位置情報システムを採用した車両では

スロベニア自動車業界、政府に追加支援を要請

スロベニアの自動車部品業界団体であるオートモービル・クラスタ(ACS)が政府に追加的支援措置を求めている。

スロベニアの自動車業界は輸出を柱としている。

政府による現行の支援措置は今月末で期限を迎えるが、同措置が延長されるか、新たな措置が導入されない限り、業界に従事する4万人の4分の1に当たる1万人が失業の危機にさらされる。

仏メカフォー、セルビアに航空機部品工場

仏金属鋳造部品メーカーのメカフォー(MecaFor)がセルビア北部キキンダに航空機部品工場を建設する。

新たに航空機部品事業に参入するため、同市に敷地面積3,000平方メートルの工場を構え、航空機用タービンの製造、仕上げ加工、マシニングを行う。

向こう3年間で180人を雇用する計画だ。

ノキアン・タイヤズのCO2削減計画、SBTイニシアチブが認定

温室効果ガスの排出経路を表すスコープ1(直接排出)、スコープ2(購入したエネルギーからの間接排出)、スコープ3(サプライチェーンからの間接排出)の3つの指標で削減目標を設定する。

ノキアン・タイヤズではタイヤ1トン当たりの温室効果ガス排出量を2030年までに、◇スコープ1と2の合計で15年比で40%削減◇スコープ3に含まれるカテゴリーのうち、「購入した製品・サービス」、「上流と下流の輸送・配送」、「販売した製品の使用」を対象に18年比で25%の削減――を目指している。

同社は過去6年間で温室効果ガス排出量を44%削減したという。

独コンチネンタル、従業員による新型コロナ取り組みを紹介

また、欧州、米国、アジアの各拠点で医療資材に関する知見を共有し、医療従事者向けのフェイスガードの部材を生産している。

ドイツのレーゲンスブルク拠点では、感染防止のためドアハンドルに取り付ける付属部品を3Dプリンターで開発した。

米バージニア州のウィンチェスター工場では1日当たり6,000枚以上のフェイスガードを生産し、地元の医療機関や警察、消防署に寄贈している。

フォードの独R&D拠点が呼吸用防護具を開発、新型コロナ対応で協力

一方、英ダゲナムの拠点では3Dプリンターを使って人工呼吸器の部品を生産している。

従業員650人が3交代制で従事し、国内の公立病院(NHS)が緊急に必要とする人工呼吸器「Penlon Prima ES02」1万5,000台分の部品を供給する。

このためフォードは同拠点の倉庫をわずか3週間で生産施設に改装した。

トルコ自動車産業、コロナの影響少なく先行きを楽観視

自動車の生産体制は維持されており、流行の終息後は地理的に隣接する欧州からの需要増に応えることができるとしている。

カンカ会長は、トルコの自動車産業も収縮し50億ドルの損失につながると試算しているが、一方で医療体制や企業がコロナウイルスの流行にうまく対処したことや、企業の勢いが維持されていることを挙げ、「トルコは競合相手に比べ今回の危機からうまく脱し、輸出も他国より増えるだろう」と述べた。

同会長は、コロナ危機の終息後は企業の生産拠点が顧客と地理的に近接しているか否かが受注獲得に重要になると予想しており、トルコは対欧州でその要件を満たしているとの見方だ。

ノキアン・タイヤズ、1-3月は減収減益

フィンランドのタイヤ大手ノキアン・タイヤズが5日発表した1-3月期(第1四半期)決算の売上高は2億7,980万ユーロにとどまり、前年同期から17.8%減少した。

一方、今年の設備投資は2億ユーロから1億7,000万ユーロに下方修正する。

同社によると、3月31日時点で6億8,890万ユーロの流動性を確保している。

伊ピレリが公立病院と共同イニシアチブ、電動自転車利用で接触回避

伊タイヤ大手のピレリは7日、ミラノにある公立病院ASSTファーテベーネフラッテリ・サッコと共同で、電動自転車を利用して医療従事者の接触回避を試みる「ライド・セーフ」イニシアチブを開始したと発表した。

同病院に属する眼科専門クリニックと「ヴィットーリオ・ブッツィ」小児科病院に勤務するスタッフを対象に、ピレリの電動自転車「CYCL-eアラウンド」14台を1人当たり2週間、無償貸与する。

実施期間は7月10日までで、2週間の経過後は自転車を完全に消毒して別のスタッフが利用できるようにする。

蘭ヒアが宅配ルート最適化アプリを開発、中小企業向けに無料提供

デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズ(オランダ)は7日、デリバリーサービスを手掛ける中小企業向けに配達ルートを最適化できるアプリ「WeGo Deliver」を開発したと発表した。

同サービスは来年まで中小企業に限り無料で利用できる。

中小企業にとっては新たなソフトウエアの開発や導入をしなくて宅配サービスを効率的に展開できるメリットがある。

西部品大手アントリン、数週間以内生産再開を目指す

新型コロナウイルス(COVID-19)感染の予防に万全を期した上で、各国の規制状況などを判断し、工場を再稼働していくとした。

同社ではCOVID-19の予防に向けて、すべての工場や施設における衛生管理事項や作業手順などを定めたプロトコルを策定した。

なお、いくつかの工場では社内用マスクなどの衛生用品を製造している。

伊タイヤ大手ピレリ、国内工場で段階的に生産再開

伊タイヤ大手のピレリは4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて閉鎖していたイタリア国内の工場で段階的に操業を再開したと発表した。

自転車タイヤ「Velo」を生産するミラノ近郊のボッラーテ工場ではごく少数の従業員で必要最低限の業務を行う。

ボッラーテ工場では社内向けのフェイスガードを生産している。

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