中東欧エネルギー業界の動き

テメリン原発入札に遅れ、候補企業との交渉難航

チェコ国営電力CEZが計画するテメリン原子力発電所拡張工事の入札手続きが遅れる見通しとなっている。候補企業との交渉が難航し、少なくとも10月までかかるとみられるためだ。従来は9月中旬に落札企業を決定する予定だったが、来年 […]

独コナジー、ルーマニアで屋根設置式太陽発電事業

独太陽電池大手コナジーは2日、ルーマニアで設備容量540キロワット(kW)の屋根設置式ソーラーパネルを敷設すると発表した。同社はルーマニアで2MWと2.5MWの太陽光発電所を設置済みで、これが同国でてがける3件目のプロジ

ロスネフチ、天然ガス合弁を完全子会社化

ロシア石油最大手のロスネフチは2日、天然ガス合弁会社イテラの資本49%をイテラ・ホールディングズから取得し完全子会社化したと発表した。取引額は29億米ドル。ガス事業を強化する戦略の一環で、イテラ統合によるシナジー効果を引

LNG輸出、来年にも自由化へ

ロシアは液化天然ガス(LNG)輸出を来年にも自由化する方針だ。同国のアレクサンドル・ノヴァクエネルギー相が9日付経済紙『コメルサント』とのインタビューで明らかにしたもので、自由化に向けた輸出法改正案は数週間内に政府に提出

川重、マガダンに液化水素プラント建設へ

川崎重工はこのほど、ロシアのエネルギー会社RAO ES ヴォストーカおよび水力発電会社ルスギドロと、ロシア極東マガダン州に液化水素プラントを建設することで基本合意した。 \ 川崎重工は液化水素の生産、貯蔵、輸送に係る技術

ナブッコ計画、ついに中止

カスピ海地域のガスをロシアを迂回して欧州へ輸送する「ナブッコ・パイプライン」計画が事実上中止された。計画を先導してきたオーストリアOMVは6月26日、主要調達先と位置付けてきたアゼルバイジャンのシャーデニス第2フェーズ開

電力大手PGEが石炭KWと提携、石炭発電所拡張で

ポーランド電力大手で国営のPGEは6月27日、国営石炭会社のコンパニア・ヴェングロヴァ(KW)と、南西部でPGEが操業するオポーレ火力発電所の拡張工事に関する基本合意書に調印した。新設される発電機向けの石炭をKWから調達

ポーランド送電網運営会社、インフラ強化

ポーランドの高圧送電網運営各社は、送配電網の拡充・近代化への投資を強化する。増加する風力発電への対応や、豪雪など厳しい気象条件下でも安定した電力供給を実現するのが目的で、2020年までに総額で60億ユーロが投じられる見通

日立や東芝連合が応札、ボスニア火力発電プロジェクト

ボスニア電力最大手のEPBiHは6月26日、北東部のトゥズラ発電所における褐炭火力発電機新設プロジェクトの入札で3社・グループから正式な提案を受理したと発表した。日本からは日立のほか、スペイン企業などと提携して東芝が応札

三菱重工、トルコから地熱発電用タービンを受注

三菱重工は6月27日、三菱商事と共同で、トルコの独立系発電事業者(IPP)であるゲルマットから地熱発電向け蒸気タービンを受注したと発表した。受注規模は明らかにしていない。 \ 同タービンは西部アイドゥン県のゲルメンチック

墺石油大手、潤滑油事業を露ルクオイルに売却

墺石油大手OMVは6月28日、中東欧の潤滑油事業をロシア石油最大手のルクオイルに売却することで合意したと発表した。石油・マーケティング事業の資産を最適化する戦略の一環。年内の手続き完了を見込む。取引価格など詳細は明らかに

丸紅がルーマニアに発電所建設、国営電力会社と共同で

ルーマニア国営の公益企業ブカレスト電力(エルチェン)は17日、丸紅と共同で、中部ムレシュ県フンタネレに出力250メガワットのガス火力発電所を建設すると発表した。投資規模は1億5,000万ユーロに上る。資金調達を完了させ、

ロスネフチ、中国に原油3.6億トン供給へ 

ロシア国営石油大手ロスネフチのイーゴリ・セーチン社長は21日の記者会見で、中国に今後25年間で計3億6,500万トン(2,700億米ドル相当)の原油を追加供給することで合意したと発表した。7月1日から履行する。中国への原

日系企業、ロシア極東エネルギー開発への参加進む

日本企業によるロシア極東地域エネルギー開発事業への参加が前進している。石油最大手のロスネフチは21日、丸紅および日本の官民合弁会社SODECOと、液化天然ガス(LNG)の売買に関する基本合意書を締結した。また、伊藤忠や丸

ガス大手ノヴァテク、新ターミナルが稼動

ロシア第2位のガス会社ノヴァテクは19日、サンクト・ペテルブルグに近いウースチー・ルーガ商業港に建設したガスコンデンセート分留・積み替えターミナルの稼動を開始した。垂直統合を強め、新規市場・顧客の開拓を強化する。 \ 第

マケドニアがサウス・ストリームに参加

ロシアが主導する天然ガスパイプライン「サウス・ストリーム」計画にマケドニアが参加する。天然ガス調達能力を拡大する狙い。今週末のサンクト・ペテルブルグ経済フォーラムに出席するスタヴレスキ副首相が関連契約に調印する予定だ。

ルクオイル、コートジボワールの油田権益取得

ロシア最大の民間石油会社ルクオイルは11日、ギニア湾のコートジボワール沖の石油開発プロジェクトの権益を取得したと発表した。 \ バオバブ海底油田に隣接するCI-504鉱区の権益65%をナイジェリア企業タレヴェラス・エナジ

ロスネフチ、エクソンと研究センター設立

ロシア国営石油大手ロスネフチは11日、戦略提携を結んでいる米同業エクソンモービルと共同で北極圏の海底油・ガス田の開発・生産に関する最新技術を研究する「大陸棚開発のための北極圏研究・設計センター(ARC)」の設立に関する最

ギリシャ、ガス公社売却が頓挫

ギリシャ政府が実施した国営天然ガス企業DEPAの民営化入札は、期限の10日までに1件も応札がなく失敗に終わった。有力候補とされていたロシアの天然ガス最大手ガスプロムは最終段階で応札を見合わせた。 \ ガスプロムの広報担当

欧州復興開発銀、ウクライナ地域暖房近代化に3千万ユーロ

欧州復興開発銀行(EBRD)は13日、ウクライナ・リヴィウ市の地域暖房インフラの近代化に3,000万ユーロを提供すると発表した。◇設備効率化を通じた二酸化炭素(CO2)の排出削減◇コスト縮小による自治体財政の改善◇自治体

政府、米国産シェールガス輸入に関心

ポーランド政府が米国からのシェールガス輸入に関心を示している。シコルスキー外相が4日、訪問中のワシントンでモニス米国エネルギー長官と会談し、実現の前提となる欧州連合(EU)・米国間の自由貿易協定締結を希望する立場を示した

クロアチア電力公社、オシエクにCHPユニット建設へ

クロアチア電力公社(HEP)は5月26日、東部オシエクの火力発電所に、4億5,000万ユーロをかけて熱電併給プラント(CHP)を建設すると発表した。CHPユニットは電気出力が450メガワット(MW)、熱出力が160MW。

GDFスエズ、ナブッコ計画に9%出資

カスピ海地域の天然ガスをロシアを迂回して欧州へ輸送する「ナブッコ・パイプライン」計画に、フランスのGDFスエズが新たに参加する。主要調達先とするアゼルバイジャンのシャーデニス第2フェーズ開発の企業連合が今月末に欧州への輸

海上風力発電の経済効果大、業界団体が計画拡大を訴え

国際会計事務所大手アーンスト&ヤング(E&Y)はこのほど、ポーランドは海上風力発電の設置を加速することで大きな経済効果が期待できるとする調査報告書を発表した。同調査はポーランド風力発電協会(PWEA)の委託で実

独エーオン、ルーマニア風力発電投資を凍結

独エネルギー大手のエーオンは、ルーマニア風力発電事業への投資計画を凍結した。政府が再生可能エネルギーに対する助成削減を検討しているためだ。削減が実行に移されれば、計画を中止するとしている。 \ エーオンはルーマニアで出力

石油大手ロスネフチ、イテラの完全子会社化を計画

ロシア国営石油・天然ガス大手ロスネフチは、過半数を出資する天然ガス企業イテラを完全子会社化する計画だ。ロイター通信が5月28日、ロスネフチに近い筋の話として伝えた。 \ ロスネフチはイテラの株式51%を保有している。複数

ガスプロム、キルギスガスを買収

キルギス政府は、国営ガス会社キルギスガスの株式75%をロシア天然ガス最大手ガスプロムに1米ドルで売却することを承認した。同国政府報道官が5月26日、RIAノーボスチ通信に明らかにした。 \ ロシアのプーチン大統領とキルギ

天然ガス「南回廊」構想、関連国が相次ぎ推進を確認

天然ガス調達におけるロシア依存を弱める目的で欧州連合(EU)が進める「南回廊」の整備で、関連各国が相次いで推進に向けた決意を表明した。主要調達先であるアゼルバイジャンのシャーデニスII・ガス田の企業連合が6月末までに欧州

仏EDFのハンガリー子会社、従業員220人削減

仏電力大手EDFのハンガリー子会社EDFデーマースは、従業員の約14%に当たる220人を削減する。規制当局による電力料金引き下げと、エネルギー供給会社への課税強化を受けて業績が急速に悪化しているためで、希望退職の形で整理

伊テルニエネルジア、ルーマニア太陽光発電所の建設受注

太陽光発電所の建設を手がけるイタリアのテルニエネルジアは24日、ルーマニアの6カ所で太陽光発電所を開発・建設することで再可エネ事業者ビッシ・ホールディング・グループと基本合意したと発表した。合計出力は5.5メガワットピー

アゼルバイジャン国営石油、トルコに製油所建設

アゼルバイジャン国営石油会社(SOCAR)は、トルコのアリアガに製油所を建設する。同社の現地合弁会社ペトキムは21日、スペインのテクニカス・レウニダスを中心とする国際コンソーシアムとEPC契約(設計、調達、建設の一括発注

欧州復興開発銀、コソボのエネルギー事業支援

欧州復興開発銀行(EBRD)は17日、コソボのエネルギープロジェクトを支援するため、同国4位の銀行であるTEBに500万ユーロを融資すると発表した。 \ この融資は、今月1日にEBRD理事会で承認されたコソボ持続可能エネ

印タタ・パワーなど3社、グルジアに水力発電所建設

印財閥タタ・グループ傘下の電力大手タタ・パワー、ノルウェーの水力発電事業者クリーン・エナジー・インベスト、国際金融公社(IFC)インフラベンチャーズファンドは先ごろ、グルジアに水力発電施設を建設するプロジェクトの実施で合

天然ガス2位ノバテク、1-3月期は6.9%増益

ロシアの独立系天然ガス会社として最大手のノバテクが13日発表した2013年第1四半期の純利益は227億1,100万ルーブルとなり、前年同期から6.9%拡大した。売上高が48.9%増の805億6,500万ルーブルに急増し、

ルーマニア石油大手ペトロム、1‐3月期は4%減益

ルーマニアの石油・ガス最大手ペトロムが14日発表した2013年第1四半期決算の最終利益は純利益が13億3,200万レウとなり、前年同期比で4%減少した。開発コストが膨らんだことが響いた。売上高も同4%減の57億9,000

モンテネグロの送電網整備に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は8日、モンテネグロの送電網整備プロジェクトに最大で6,000万ユーロを融資することを決定したと発表した。同国の電力セクターを支援する事業の一環。 \ 融資はモンテネグロの送電会社CGESが計

チェコ国営電力CEZ、1-3月期は24%増益

チェコ電力最大手で国営のCEZが7日発表した2013年第1四半期の純利益は179億コルナとなり、前年同期から24%増加した。赤字が続くアルバニア事業からの撤退と、排出権取引による特別収入、エネルゴトランスの連結子会社化が

独太陽光発電のコネルギー、ルーマニアで発電所建設を受注

ドイツの太陽発電開発事業者コネルギーがルーマニアの投資家から太陽光発電所の建設を受注した。今年1月に発表したクラヨバ近郊の発電所(2.2メガワット)に続くもので、南東部のスロボジアに2メガワットの発電設備を新設する。受注

中国ライトウェイ、ルーマニアに太陽光発電所建設

中国の太陽エネルギー開発会社、ライトウェイ・ソーラー(河北省高碑店市)がルーマニア南部のプルンドゥに太陽光発電プラント建設を計画している。ソーラーニュースサイト『PVマガジン』によると、同社はこのほど、中国開発改革委員会

米CWP、セルビアで風力パーク建設

米風力発電メーカー、コンティネンタル・ウィンド・パートナーズ(CWP)は、セルビアのヴォイヴォディナ自治州南東部コヴィンの近郊に風力発電パークを建設する。東欧経済ニュースサイト『Nov-ost.info』がクランダル社長

トルコ・シノップ原発23年稼動目指す=三菱重工

三菱重工業は7日、トルコ第2の原子力発電所となるシノップ原発プロジェクトへの取り組みを加速すると発表した。安倍晋三首相が同国を訪問した3日、仏原子力大手アレバと共同で独占交渉権を得たことを受けたものだ。本契約につながれば

欧州復興開発銀、CCGTプラント建設に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は4月29日、ポーランドのガスタービン複合サイクル(CCGT)プラント建設プロジェクトに2億8,300万ズロチ(6,900万ユーロ)を融資すると発表した。同国の電力セクター近代化を支援する事業

欧州復興開発銀、ルーマニア火力発電所近代化に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は4月26日、ルーマニアのトゥルチェニ火力発電所の近代化事業に2億ユーロのシンジケートローンを供与することを検討していると明らかにした。 \ トゥルチェニ火力発電所はルーマニア南西部のゴルジュ

MOLが政府に交渉要請、クロアチア子会社の完全買収で

ハンガリーの石油最大手MOLがクロアチア子会社INAの完全買収を狙っているもようだ。現地メディアによると、クロアチア政府に交渉開始を強く迫っているという。 \ MOLは2003年と2008年にINA株を取得し、その後の少

ガスプロム、12年は9.5%減益

天然ガス世界最大手のガスプロムがこのほど発表した2012年12月期の最終利益(国際会計基準)は11億8,000万ルーブル(290億6,000万ユーロ)となり、前期から9.5%減少した。減益は2001年以来。ガス販売量の縮

中国石油大手2社、カシャガン油田の権益取得か

中国石油天然気集団公司(CNPC)と中国石油化工集団公司(シノペック)が、カザフスタンのカシャガン油田の権益を取得する可能性が高まっている。中国は石油消費の増大に対応するため原油の確保に力を入れており、カシャガン油田の権

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