2013/7/10

ロシア

ロスネフチ、天然ガス合弁を完全子会社化

この記事の要約

ロシア石油最大手のロスネフチは2日、天然ガス合弁会社イテラの資本49%をイテラ・ホールディングズから取得し完全子会社化したと発表した。取引額は29億米ドル。ガス事業を強化する戦略の一環で、イテラ統合によるシナジー効果を引 […]

ロシア石油最大手のロスネフチは2日、天然ガス合弁会社イテラの資本49%をイテラ・ホールディングズから取得し完全子会社化したと発表した。取引額は29億米ドル。ガス事業を強化する戦略の一環で、イテラ統合によるシナジー効果を引き出したい考えだ。

\

イテラはガスプロム、ノバテクに続く国内ガス3位。ヤマル・ネネツ自治区のキンスコ・チャセリスク(Kynsko-Chaselsk)鉱区群の開発権を保有し、ガス可採埋蔵量は4,272億立方メートルに上る。今年の生産量は130億立方メートル前後となる見通しだ。

\

ロスネフチとイテラ・ホールディングズは昨年8月、天然ガスの生産販売における提携で合意。イテラを合弁会社の形に改組した。これにあたり、ロスネフチはキンスコ・チャセリスク鉱区群の開発事業体キンスコ・チャセリスク・ネフチガスの全株式および1億7,340万ドルと引き換えに、イテラ株式51%を取得した。

\

(東欧経済ニュース6月5日号「石油大手ロスネフチ、イテラの完全子会社化を計画」を参照)

\