2013/7/10

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

独コナジー、ルーマニアで屋根設置式太陽発電事業

この記事の要約

独太陽電池大手コナジーは2日、ルーマニアで設備容量540キロワット(kW)の屋根設置式ソーラーパネルを敷設すると発表した。同社はルーマニアで2MWと2.5MWの太陽光発電所を設置済みで、これが同国でてがける3件目のプロジ […]

独太陽電池大手コナジーは2日、ルーマニアで設備容量540キロワット(kW)の屋根設置式ソーラーパネルを敷設すると発表した。同社はルーマニアで2MWと2.5MWの太陽光発電所を設置済みで、これが同国でてがける3件目のプロジェクトとなる。

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ブカレストにある清涼飲料水の世界的大手メーカーの倉庫の屋根に導入する。敷設面積は8,200平方メートルで、2,200個のモジュールによって年間56万6,000キロワット時(kWh)を発電。160世帯の年間消費電力を賄えるほか、年間280トンの二酸化炭素(CO2)削減効果があるという。

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ルーマニア政府はここ数年、再生エネルギーの普及を積極的に後押ししており、今年は再生可能エネルギーによる発電量は全体の14%に達し、19年には20%になる見通し。ただ、今月1日から一部の再生可能エネルギー(RE)による電力生産について、生産者への優遇策であるグリーン証書の発行が削減されたため、再生可能エネルギーの普及ペースが減速するとの懸念が広がっている。

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■ 倒産も生産を再開

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同社は5日、会社更生手続きの適用をハンブルク区裁判所に申請して、事実上倒産した。大型プロジェクトに対する売掛金の回収が遅れて経営が悪化、新たな投資家から出資を仰ぐ再建計画が取引先銀行に受け入れられなかったことで資金繰りに行き詰った。経営破たんを受けて同日には生産が一旦中止されたものの、週明けには生産を再開。暫定管財人は「受注状況はよく、工場の稼働率も高い」として、再建の見通しは明るいとの考えを示した。

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