欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/8/31

西欧

三菱電機、伊空調機器メーカーを買収

この記事の要約

三菱電機は25日、伊空調機器メーカーのデルクリマを買収すると発表した。デルクリマは業務用空調設備の製造・販売を手がける企業。三菱電機は買収によって日本に次ぐ重要戦略地域と位置づける欧州市場での事業を強化する。 三菱電機は […]

三菱電機は25日、伊空調機器メーカーのデルクリマを買収すると発表した。デルクリマは業務用空調設備の製造・販売を手がける企業。三菱電機は買収によって日本に次ぐ重要戦略地域と位置づける欧州市場での事業を強化する。

三菱電機はデルクリマの筆頭株主である伊デロンギ・インダストリアルから株式74.97%を取得することで合意。残る株式も公開買い付けで取得することを目指す。1株当たりの買い取り価格は、21日の終値に76.75%を上乗せした4.44ユーロ。全株式を取得した場合の買収額は6億6,400万ユーロに上る。11月末の買収手続き完了を予定している。

デルクリマはチラー事業(ビル、工場など大型施設向けのセントラル空調)で欧州有数のシェアを持つ。2014年12月通期の連結売上高は3億4,800万ユーロ。三菱電機は同社を傘下に収めることでチラー事業など大型業務用製品のラインアップを拡大するほか、デルクリマが中国など海外で運営する拠点を活用し、グローバル展開を強化する。