フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズが8日発表した2011年12月期（通期）決算は、営業利益が前期比71.1％増の3億8,010万ユーロとなり、純利益が同82.0％増の前年同期の3億890万ユーロにそれぞれ拡大した。販売量の増加と原料費の下落が寄与した。
\売上高は前期比37.7％増の14億5,680万ユーロだった。部門別売上高は、主力の乗用車向けタイヤが49.9％増の10億7,110万ユーロ、重機用タイヤが39.2％増の1億1,280万ユーロ、トラック用タイヤが44.1％増の5,930万ユーロ。小売部門のVianorは3.1％減の2億8,940万ユーロだった。また、地域別の売上は北欧が17.4％、ロシア・独立国家共同体（CIS）が79.1％、中東欧が49.1％、北米は9.9％それぞれ拡大した。
\ノキアンタイヤズは世界経済の先行きには不透明があるものの、世界のタイヤ需要は新興市場が牽引役となって2～4％の増加が見込めるとの見通しを示し、2012年も増収増益を達成できるとの見方を示した。
\
