マグネシウム部材を使用して自動車の軽量化を図る技術の研究開発でドイツと韓国が協力関係を強化する。ドイツのイルゼー(バイエルン州)で2月初め、両国の専門家が参加してアイデア交換を目的とする最初の会議が催された。
\同会議は、韓国政府が「ワールド・プレミア・マテリアルズ(WPM)開発プログラム」(2010~2018年)の一環として、マグネシウムを使用した超軽量車両の研究開発に1億ドル以上を投資する計画を受けて開催することになったもの。
\今回の会議には、独ヘルムホルツ・ツェントゥルム・ゲーストハハト研究所のマグネシウム・イノベーションズ・センター(MagIC)やフォルクスワーゲン(VW)、BMW、ポスコ、ティッセンクルップ、ミュンヘン工科大学など、両国から80人以上の専門家が参加した。
\マグネシウムは鉄鋼やアルミニウムよりも軽量である一方、耐食性や供給の安定性などに課題が残る。このため、現在は主に車台などの鋳造部品として使用されているという。両国の専門家は、マグネシウムをドアやルーフなど広い面積の部材に使用するための圧延加工や、マグネシウム部品の表面を保護するための特殊な防食被膜などについて研究する方針。
\ゲーストハハト研究所によると、韓国政府はWPM開発プログラムで、10種類の主要素材の研究を支援している。10の作業グループに総額10億米ドルを投資するという。また、各素材が世界市場で30%以上のシェアを確保することを目指しているという。ゲーストハハト研究所は同プログラムのうち、マグネシウムを使用した超軽量車両の研究開発プロジェクトのパートナーを務めている。
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