米ペンシルバニア州ピッツバーグにあるカーネギー・メロン大学の研究者はこのほど、米通信大手のAT&Tと共同で、カーナビゲーションの案内や指示を視覚、聴覚(音声)、触覚(振動)でドライバーに伝達する実験を実施した。対象となったのは、16~36歳の年齢層の16人と65歳以上の17人。研究成果は6月21日に、英ニューキャッスル大学で開催されるユビキタスコンピューティング(Pervasive Computing) の国際会議で発表する予定。
\同研究によると、若年層のドライバーは視覚情報に頼る傾向が強く、高年齢層は音声による指示を優先する傾向があることが分かった。また、音声と振動を組み合わせた指示では、従来のナビゲーションの視覚情報と音声の組み合わせに比べ、ドライバーの視線が道路から逸れにくいとの結果が得られた。ただ、3種類を組み合わせた場合では、若年層は道路から視線が外れる時間が短くなった一方、高年齢層ではそのような結果は得られなかったという。
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