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2014/2/14

一般・技術・その他 (旧)

英国の消費者、タイヤの燃費より安全性を重視

この記事の要約

英国の消費者は、タイヤを選ぶ際に燃費よりも安全性能を重視していることが、タイヤのネット通販大手ブラックサークルが実施した調査で明らかになった。 欧州連合(EU)では2012年11月からタイヤに転がり抵抗、ウェットグリップ […]

英国の消費者は、タイヤを選ぶ際に燃費よりも安全性能を重視していることが、タイヤのネット通販大手ブラックサークルが実施した調査で明らかになった。

欧州連合(EU)では2012年11月からタイヤに転がり抵抗、ウェットグリップ、車外の走行音に関する表示を義務づけるタイヤラベリング制度が導入された。ブラックサークルが同制度の導入以降の販売データを分析したところ、販売上位100モデルのうち、ウェットグリップ性能が「A」のタイヤが占める割合は2013年に41%と、12年の15%から大幅に上昇。また、「B」のタイヤのシェアも12年の38%から13年は45%に拡大した。一方、転がり抵抗性能については「A」のタイヤは12、13年ともに上位100モデルにランクインしなかったものの、「B」のタイヤのシェアは12年の23%から13年に25%に拡大、「C」以下のシェアは12年の70%から13年は26%へと大きく低下した。

今回の調査結果についてブラックサークルのウェルチ社長は、「販売データは、ラベルに表示されているスコアが消費者の決定に役立っていることをはっきりと示している」と指摘するとともに、自動車関連のコストが上昇する中、燃費よりも安全性を重視する消費者が多いという結果は興味深いと語っている。

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