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2014/2/14

企業情報 - 部品メーカー

独コンティネンタルが大型買収、産業分野を強化

この記事の要約

独自動車部品大手のコンティネンタルは10日、米投資会社カーライル・グループからゴム・プラスチック製品大手のヴァイアンステクノロジーズ(本社:米オハイオ州・フェアローン)を買収することで合意したと発表した。同社の買収により […]

独自動車部品大手のコンティネンタルは10日、米投資会社カーライル・グループからゴム・プラスチック製品大手のヴァイアンステクノロジーズ(本社:米オハイオ州・フェアローン)を買収することで合意したと発表した。同社の買収により産業製品分野を強化し、自動車事業への依存度を低減する。地理的にも補完効果が高いとしている。取引価格は約14億ユーロ。取引の成立には当局の認可が必要になる。

ヴァイアンステクノロジーズは、コンベアベルト、ホース、駆動用ベルト、エアスプリングなどを生産している。世界に27工場を持ち、2013年は約15億ユーロを売り上げた。従業員数は約9,000人(2013年末時点)。売上高の半分以上を米国市場が占めており、ラテンアメリカ、アフリカ、中国、その他のアジア諸国も重要な市場となっている。

コンティネンタルは、ヴァイアンステクノロジーズをゴム・プラスチック部門のコンチテックと統合する方針。コンチテックの主力市場は欧州で、自動車産業への依存度が高い。

ヴァイアンステクノロジーズとコンチテックの売上高を合計すると約54億ユーロとなり、従業員数は約3万9,000人となる。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、今回の買収により、コンティネンタル・グループの売上高に占める産業製品分野の割合は28%から32%に上昇するという。

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