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2014/2/14

企業情報 - 部品メーカー

独日3社が合弁設立、次世代リチウムイオン電池の開発で協力

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュ、GSユアサ(京都)、三菱商事(東京)の3社は12日、合弁会社「リチウムエナジー・アンド・パワー」を設立したと発表した。電動化車両向けの次世代リチウムイオン電池の開発で協力する。具体的には、リチ […]

独自動車部品大手のボッシュ、GSユアサ(京都)、三菱商事(東京)の3社は12日、合弁会社「リチウムエナジー・アンド・パワー」を設立したと発表した。電動化車両向けの次世代リチウムイオン電池の開発で協力する。具体的には、リチウムイオン電池の性能を現在の2倍に引き上げることを目指している。

3社は電動化車両が2020年代に市場の主流になることを視野に入れ、共同開発に取り組む。小型で高性能な電池の開発により、電動化車両の航続距離が伸び、価格も消費者にとってより購入しやすいレベルまで下がると見込んでいる。

合弁会社は2013年11月に設立した。本社はドイツのシュツットガルトに置く。出資比率は、ボッシュが50%、GSユアサと三菱商事はそれぞれ25%となっている。従業員数は、ドイツと日本を合わせて約70人という。

ボッシュは、電池パックや電池制御システムの分野を得意とする。セルとシステム全体のモニター、制御、車体本体への組み込みを担当するほか、電池を大量生産するための生産プロセスや品質管理の分野でも協力する。

GSユアサは高エネルギー密度の電池セルで生産実績を持ち、原材料・電気化学の研究開発のほか、エネルギー密度の高い電池セルの生産・供給に関する分野で協力する。

三菱商事は総合商社としてのノウハウを生かし、世界的なマーケティングネットワークを活用して、リチウム資源や材料の調達などで協力する。

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