独自動車部品大手のボッシュは2月6日、ケニアの首都ナイロビに販売・サービス子会社を開設した。当初は従業員5人で営業を開始。自動車の交換部品や試験技術、修理工場のコンセプトや電動工具、安全システムを提供する。アフリカの潜在成長力は大きいと見込んでおり、年内にアルジェリア、アンゴラ、ガーナ、ナイジェリア、モザンビーク、チュニジアの6カ所にも拠点を設ける計画という。
アフリカでは人口が急増しており、平均年齢も若く、購買力が上昇傾向にあり、中間層が拡大していることから、同社では大きな潜在成長力があると見込んでいる。また、ケニアでは自動車の販売台数が今後、大幅に伸びると見込んでいる。同国は東アフリカ諸国へのアクセスが良いことも利点としている。
ボッシュのウーヴェ・ラシュケ取締役はケニア子会社の開設に際し、「顧客ニーズに合った（ボッシュ水準の）品質の良い製品を手頃な価格で提供することに重点を置いていく」との見解を示している。
ボッシュはアフリカで自動車部品、産業機器、消費財、エネルギー・建築設備の同社の4事業部門すべてを展開しており、従業員数は現在、600人を超える。2013年は約3億4,000万ユーロ（暫定値）を売り上げた。南アフリカには2工場（ブリッツ、ミッドランド）があり、自動車用交換部品を生産するほか、包装機械を組み立てている。エジプトとモロッコにも地域事業拠点があるという。
