欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2014/2/14

企業情報 - 部品メーカー

独ブローゼ、南アフリカの新工場を稼働

この記事の要約

独自動車部品大手のブローゼは7日、南アフリカのイーストロンドンに建設した新工場の操業を開始したと発表した。ドアシステムや軽量構造のシートシステムを生産する。長年の提携先であるGulmini Family Trustとの合 […]

独自動車部品大手のブローゼは7日、南アフリカのイーストロンドンに建設した新工場の操業を開始したと発表した。ドアシステムや軽量構造のシートシステムを生産する。長年の提携先であるGulmini Family Trustとの合弁会社RGブローゼが運営する。建設投資は約9,000万ランド(約600万ユーロ)。従業員数は2014年末までに約130人になると見込んでいる。

ドアシステムは、同工場から約8キロメートル離れたダイムラー工場で生産する「Cクラス」に供給する。自動車メーカーの組み立てラインに同期してモジュールを供給するジャスト・イン・シーケンス(JIS)方式を採用。受注から215分以内にダイムラー工場の組み立てラインにドアシステムを供給する。同工場では約1,000種類のバリエーションに対応しており、生産規模は1日当たり約1,600ユニットになるという。シートシステムは、ダイムラーがグローバル展開するプラットフォームプロジェクトに供給する。

高度な生産システムに対応するため、新工場の従業員の一部はブローゼの欧州拠点で訓練を受けた。また、ブローゼの従業員も稼働当初はイーストロンドン工場でサポートに当たっている。

RGブローゼは1999年から南アフリカ北部のブリッツで工場を運営している。同工場(従業員約150人)では、ウインドーレギュレーターやドアシステムをフォードやトヨタ、フォルクスワーゲン(VW)に供給している。

■ 浙江吉利控股集団の長期的戦略パートナーに

ブローゼは1月22日、中国の浙江吉利控股集団(Zheijiang Geely Holding)から長期的な戦略パートナーとして認定されたと発表した。中国で枠組み契約を締結したという。

ブローゼは2010年から吉利汽車のコンパクトカー「FE」にウインドーレギュレーターや関連電子部品を供給している。今回の契約により、ブローゼは吉利グループの世界的な長期的戦略サプライヤーになるという。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |