現代自動車は、サブコンパクトカー「i20」の欧州向けモデルにワゴンバージョンを追加することを検討している。シュコダ「ファビア」やルノー「クリオ」のワゴンモデルに対抗するのが狙い。
現代自ヨーロッパのチーフデザイナーであるビュルクレ氏は、『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』紙の取材に対し、サブコンパクトセグメントは、コンパクトカーからダウンサイズする消費者の増加に伴い重要性が高まっていると指摘。このセグメントでより多くの選択肢を求める消費者の要望に応える必要があるとの考えを示した。同氏によると、i20のワゴンバージョンは、伝統的なワゴンあるいはワゴンとステーションワゴンをミックスしたボディタイプで、3ドアあるいは5ドアになる可能性があるという。同氏は、i20のクロスオーバーモデルの投入計画についてはコメントを避けた。
i20は欧州で販売が苦戦している。自動車調査会社のJATOダイナミクスによると、1~8月の販売台数は前年同期比4%減の5万2,612台で、サブコンパクトセグメントでトップを走るフォード「フィエスタ」の20万4,507台に大きく水を開けられている。現代自としては、人気が高いワゴンモデルの投入で販売拡大に弾みをつけたい考えがあると見られる。