独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは2018年初めにスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の電気自動車を発売する計画だ。10日開いた年次会見で、ウルリッヒ・ハーケンベルク開発担当取締役が明らかにした。
同取締役によると、電動SAVの航続距離は500キロメートルを超え、「eトロン」シリーズの電気自動車として開発した新しい魅力的なデザインのモデルになるという。また、第二世代のMLBプラットフォーム(MLB 2)を採用する。
ハーケンベルク取締役はこのほか、2017年に発売する新型「A8」についても言及し、渋滞時および駐車の自動運転機能を導入すると明らかにした。レーダー、レーザー、超音波センサーやカメラを駆使した自動運転機能を装備し、アウディにとって運転支援から自動運転へと移行する最初のモデルに位置付けられる、と説明している。
■ 2014年は増収増益、売上高利益率9.6%
アウディは10日の年次決算で、2014年通期の売上高が前年比7.8%増の537億8,700万ユーロの増収となったと発表した。営業利益は2.4%増の51億5,000万ユーロで、売上高利益率は9.6%と、目標(8~10%)の上限値に近い利益率を確保した。昨年の出荷台数は前年比10.5%増の174万1,129台で、目標の170万台を大きく上回った。
2015年については、売上高で前年をやや上回る水準を見込んでおり、売上高利益率では8~10%を目標に掲げている。