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2015/5/15

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アフトワズ、9~12月に新デザイン2モデルの生産開始

この記事の要約

ロシア自動車製造最大手のアフトワズは9~12月にラーダブランドからセダン「ヴェスタ」とSUV「エックス・レイ(XRAY)」の生産を開始する。両モデルはイギリスの自動車デザイナーでメルセデス・ベンツやボルボ・カーズに在籍し […]

ロシア自動車製造最大手のアフトワズは9~12月にラーダブランドからセダン「ヴェスタ」とSUV「エックス・レイ(XRAY)」の生産を開始する。両モデルはイギリスの自動車デザイナーでメルセデス・ベンツやボルボ・カーズに在籍した経歴を持ち現在はアフトワズのチーフデザイナーであるスティーブ・マッティン氏が手掛けた最初のモデルとなる。独業界紙『オートモビルボッヘ』(4日付)が報じた。

同紙によると、アフトワズは9月25日にイジェフスク工場で「ヴェスタ」のノッチバックモデルの生産を開始し、年内に5,000台を生産する計画という。「ヴェスタ」では、ハッチバックとステーションワゴンの生産も計画している。12月にはトリヤッチ工場で「エックス・レイ(XRAY)」の量産を開始する。同モデルは、ダチア/ルノー「サンデロ」をベースにしたクロスオーバーモデル。

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)によると、ラーダの2015年1~3月の新車販売は前年同月比25%減の6万8,554台に落ち込んでいるものの、減少幅は市場全体(36.3%減)に比べると小さく市場シェアは改善している。

原油価格の下落やウクライナ情勢をめぐる欧米による経済制裁の影響で景気が落ち込む中、価格の安さが強みになっている。また、自動車メーカーはルーブル安で輸入コストが急騰し、値上げを余儀なくされているが、ラーダは部品の現地調達率が高いため、為替相場の影響が小さい。同社では、交換部品の価格が欧州メーカーに比べて大幅に安いことも販売増に寄与すると見込んでいる。

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