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2015/5/22

企業情報 - 部品メーカー

ZF、ボッシュ・レックスロスから大型ギア事業を買収

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは13日、独同業ボッシュの駆動部品・制御装置部門であるボッシュ・レックスロスから大型ギア事業を買収すると発表した。同日、買収契約に署名した。産業用ギアおよび風力発電タービン用 […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは13日、独同業ボッシュの駆動部品・制御装置部門であるボッシュ・レックスロスから大型ギア事業を買収すると発表した。同日、買収契約に署名した。産業用ギアおよび風力発電タービン用ギアボックス事業が対象となる。取引価格は公表していない。同取引の成立には、カルテル当局の認可が必要になる。

ZFは今回の事業買収により、産業用ギア事業に新規参入し、風力発電タービン用ギアボックス事業を強化する。産業用ギアは、石油掘削装置や鉱山車、トンネル工事用のドリル機械、ロープウェイなどに使用されている。

ZFは長期戦略として非自動車事業の強化を進めており、今回の買収も同戦略に沿ったもの。取引対象となる事業は、世界3拠点に従業員約1,200人を持つ。2014年の売上高は約3億ユーロだった。また、ZFではオフロード事業をまとめた産業技術事業は2014年の売上高の約12%を占めるにとどまっている。

ボッシュ・レックスロスの大型ギア事業部門は、ドイツのヴィッテン(従業員数:約900人)と中国の北京(同:約300人)に工場、米国のレイクチューリッヒにサービス拠点(同:約15人)を持つ。サービス業務はヴィッテンと北京でも実施しており、旗艦工場のヴィッテンでは、大型ギア(産業用および風力タービン用ギア)を生産するほか、管理、開発、販売業務も行っている。北京工場では風力タービン用ギアのみを生産している。

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