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2010/2/5

一般・技術・その他 (旧)

前チューリンゲン州首相、マグナのロビイストに

この記事の要約

ドイツのディーター・アルトハウス前チューリンゲン州首相(CDU、現同州議会議員)が1日、カナダ・オーストリア系の自動車部品大手マグナのチーフロビイストに就任した。マグナの顧客であるフォルクスワーゲン(VW)およびドイツの […]

ドイツのディーター・アルトハウス前チューリンゲン州首相(CDU、現同州議会議員)が1日、カナダ・オーストリア系の自動車部品大手マグナのチーフロビイストに就任した。マグナの顧客であるフォルクスワーゲン(VW)およびドイツの公的機関とのやり取りを担当する。州議会議員の職は4月末で退く予定。アルトハウス氏とマグナが1月29日、明らかにした。

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マグナはオペルの買収に失敗したことに加え、ヴォルフ社長によると買収をめぐる攻防戦のなかで、オペルに技術が流出することを恐れた顧客のBMWやVWから「買収したら取引を中止する」と脅しを受けた。この苦い経験から、ドイツのロビー活動を強化する必要性を痛感したという。

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ヴォルフ社長はメディアの取材に対し、アルトハウス氏を抜擢した理由として、同氏が政界、経済界に太いパイプを持つことを挙げた。同氏は2003年に州首相に就任、昨年9月の州議会選挙でCDUが惨敗した責任を取って州首相を辞職したものの、在任中にオペルのアイゼナハ工場の存続をめぐり親会社ゼネラルモーターズ(GM)のトップと直接会談するなど、その交渉能力が高く評価されたようだ。

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