独高級スポーツカーメーカーのポルシェは21日、今後5年間で10億ユーロ以上を設備整備や新モデルの開発プロジェクトに投資する方針を発表した。
\ポルシェは今後5年間で設備整備や新規プロジェクトに5億ユーロを大幅に上回る規模の投資を行う方針。今後さらに、決定するプロジェクトも含めると、投資規模は10億ユーロを超える見込み。同社の監査役会は近く、今春にプロトタイプを発表した電動スポーツカー「918」の量産化について協議する予定という。
\ \■ 2015年まで雇用確保
\ \また、ポルシェの労使は同日、ポルシェAGの従業員8,600人について2015年7月末までの5年間、経営上の理由による解雇を実施しないことで労使合意した。ポルシェAGはシュツットガルト・ツッフェンハウゼンに本社、ヴァイスザッハに研究開発拠点、ルードヴィヒスブルクに営業拠点を持つ。
\労使はこのほか、2011年春から「ケイマン」をツッフェンハウゼンにある本社工場で生産することでも合意した。同モデルはこれまでフィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメットで製造していた。ただ、ヴァルメットは今後も塗装した車体フレームをポルシェに供給する。
\このほか、ツッフェンハウゼン工場の生産能力が上限に達した場合、経営統合することで合意している独フォルクスワーゲンの工場に生産を委託することも決まった。
\