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2011/4/15

企業情報 - 部品メーカー

フロイデンベルク、組織改革を計画

この記事の要約

独複合企業のフロイデンベルクは6日、2010年通期決算報告会で、純損益が前年の2.50億ユーロの赤字から3.22億ユーロの黒字に転換したと発表した。売上高は前年比30.5%増の54億8,000万ユーロに拡大した。景気回復 […]

独複合企業のフロイデンベルクは6日、2010年通期決算報告会で、純損益が前年の2.50億ユーロの赤字から3.22億ユーロの黒字に転換したと発表した。売上高は前年比30.5%増の54億8,000万ユーロに拡大した。景気回復に伴う自動車・機械業界の需要拡大が追い風となった。報告会において同社のペーター・ベッターマン社長は、来年にも大幅な組織改革を実施することを明らかにした。

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同族企業である同社は2009年、57年振りの赤字に転落したが、昨年は売上高および営業利益で大幅な回復をみせ、今年も順調なスタートを切った。しかし、ベッターマン社長は、売上の40%を自動車部品で占めており、ここ数年の原材料高騰を懸念しているとし、今後の事業展開に慎重な姿勢を示した。こうした現状を受け、今後は自動車部品事業の依存度を下げるため、石油化学、医療技術、鉄道技術分野の事業をさらに強化する方針だ。

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また、組織が近年複雑化しているとし、国外の格付け会社や投資会社などから批判が出ている。このため同社は、企業形態を来年初頭にも欧州会社法に基づく「欧州会社(SE)」に移行し、現在400以上ある関連会社のうち100社ほどを整理統合する計画だ。ホールディング会社となるSEは引き続きフロイデンベルク一族が保有することになる。ベッターマン社長は、同組織改革に伴う解雇は実施しないと明言、また、株式を公開する予定もないとした。

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