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2015/4/2

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この記事の要約

独高級車大手のアウディが共同開発した運転支援システムの中央制御装置。同技術は将来の自動運転車の実用化でも重要な役割を担う。共同開発に参加した米自動車部品大手のデルファイがこのほど、同制御装置のシステムサプライヤーとしてア […]

独高級車大手のアウディが共同開発した運転支援システムの中央制御装置。同技術は将来の自動運転車の実用化でも重要な役割を担う。共同開発に参加した米自動車部品大手のデルファイがこのほど、同制御装置のシステムサプライヤーとしてアウディから量産契約を受注した。アウディは今後2年間で段階的にこの中央制御装置を量産車に導入していく。

従来は運転支援システムを管理する制御装置が車両の複数個所に分散配置されていた。アウディが開発した中央制御装置は、様々なセンサーから送られてくる情報を一カ所で処理して車両の周辺環境を把握し、その情報を各運転支援システムに伝達する機能を持つ。

同機能に必要なセンサーやハードウエア、ソフトウエアは、デルファイや、自動車や航空宇宙、鉄道産業などにネットワーク技術製品を供給するオーストリアのティーティーテック(TTTech)、カメラベースの先進運転支援システム技術を開発するイスラエルのモービルアイ、米半導体大手のエヌビディアと共同開発した。中央制御装置はタブレット端末ほどの大きさとなった。

将来は、学習機能や人工知能の活用により、中央制御装置の性能を常に向上させるシステムの開発も視野に入れている。中央制御装置とインターネット接続機能「アウディ・コネクト」を連携させ、中央制御装置のデータを移動通信網経由でクラウドベースのデータ処理システムへ送信し、処理後のデータを再び中央制御装置に戻す仕組み。

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