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2014/4/4

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この記事の要約

スイスのチューリッヒ工科大学が主導して実施する交通分野の二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指すプロジェクト。公共交通機関と電気自動車の連携によるCO2 排出量の削減に取り組んでおり、長距離を公共交通機関で移動して残りは電 […]

スイスのチューリッヒ工科大学が主導して実施する交通分野の二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指すプロジェクト。公共交通機関と電気自動車の連携によるCO2 排出量の削減に取り組んでおり、長距離を公共交通機関で移動して残りは電気自動車を利用することでCO2 排出量を大幅に削減できるとしている。同プロジェクトの一環として、駅や空港の駐車場での自動運転による駐車システムの開発に取り組んでいる。4月2日にはドイツのシュツットガルト空港の駐車場で同システムのデモンストレーションを行った。

同プロジェクトでは駅や空港の利用客が駐車場の入口に電気自動車を停車すれば後は自動運転で駐車することができ、帰りはスマートフォンのアプリにより駐車場の出口まで電気自動車を呼び出せるシステムを開発している。駐車する手間や時間を節約でき、電車のプラットホームや空港へスムーズに移動できる。また、駐車中に充電できるようにするため、充電インフラのある場所に正確に駐車できるシステムの開発を目指している。

今回のプロジェクトでは、実用化を視野に入れ、低コストのシステムの開発に取り組んでいる。高額なセンサーは使用せず、駐車支援システムや緊急ブレーキシステムなどに使用されているステレオカメラや超音波センサーを活用している。

実施期間は2011年6月1日〜2015年9月30日までの約4年。チューリッヒ工科大学のほか、ドイツのブラウンシュヴァイク大学、英国のオックスフォード大学、イタリアのパルマ大学、独自動車部品大手のボッシュ、独自動車大手のフォルクスワーゲンが参加している。

プロジェクト予算は563万ユーロ。欧州連合(EU)が第7次研究枠組み計画(FP7)から支援している。

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