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2015/4/17

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EVE

この記事の要約

2015年1月にスタートしたアクティブシャーシシステムに関する研究開発プロジェクト。欧州連合(EU)の研究開発・イノベーション促進のための基本計画「ホライズン2020」がマリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクションズ( […]

2015年1月にスタートしたアクティブシャーシシステムに関する研究開発プロジェクト。欧州連合(EU)の研究開発・イノベーション促進のための基本計画「ホライズン2020」がマリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクションズ(MSCA)の枠組みで支援している。欧州、米国、南アフリカの大学・研究機関や民間企業が参加している。

同プロジェクトでは、◇車両の安定性とエネルギー効率を同時に改善することを目指したシャーシ制御システム◇オンロードおよびオフロード車向けのブレーキ、アクティブサスペンション、タイヤ圧制御システムの新しいハードウエアサブシステム◇遠隔ネットワーク分散型の車両試験技術――などのテーマに取り組み、アクティブシャーシシステムに関する車両部品の開発および改善に取り組む。

実施期間は3年で、最新技術を装備した総合的な車両ダイナミクスシミュレーションシステムを使用した研究活動に重点を置く。

作業グループは、◇プロジェクト調整、クオリティーマネジメントなどを行う管理部門(WP1)◇タイヤ試験や試験データのデータベース開発、タイヤモデルの改善などに取り組むタイヤおよび地上車モデリング(WP2)◇車両ダイナミクスモデルの開発などを行うアクティブシャーシシステムズ(WP3)◇総合的なハードウェア・イン・ザ・ループ(HIL)試験の構築などに取り組む共同試験技術(WP4)◇プロモーション活動などを行う普及・宣伝・アウトリーチ対策(WP5)――の5グループに分かれている。

同プロジェクトに参加するコーンソーシアムの調整役はドイツのイルメナウ工科大学が務める。このほか、テネコオートモティブヨーロッパ(ベルギー)、アラゴン技術研究所(ITA、スペイン)、デルフト工科大学(オランダ)、dSPACE(ドイツ)、SKF(スウェーデン/オランダ)、チャルマース工科大学(スウェーデン)、プレトリア大学(南アフリカ)、バージニア工科大学(米国)、Geroek(南アフリカ)、ESTEQ Ltd.(南アフリカ)が参加している。

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