独化学大手のBASFはこのほど、独ハンブルクのキックボードメーカー、フローティリティと軽量の電動キックボード「e-floater」を共同開発したと発表した。部材の80%以上にBASFの複合材料および樹脂材料を使用。これにより重量を12キログラム以下に抑えた。太陽光発電により電力を供給する仕組みという。最寄り駅までの近距離の移動など、都市部での利用に需要があると見込んでいる。
「e-floater」には、BASFの熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)「エラストラン」がタイヤやハンドルバーに、また、ガラス長繊維強化のポリアミド製品「ウルトラミッド」の様々なタイプが構造材などに使われている。
2015年に創立150周年を迎えるBASFは、記念プログラムとして、世界の様々なパートナーと「都市生活」、「スマートエネルギー」、「食品」に注力した共同開発プロジェクト「共創(コ・クリエーション)プログラム」を実施している。今回の電動キックボードの共同開発もこの記念プログラムの一環に位置付けられる。