2010/9/27

欧州ビジネスウオッチ

独企業景況感、9月も改善

この記事の要約

ドイツの Ifo経済研究所が24日発表した9月の独企業景況感指数(2000年=100)は前月を0.1ポイント上回る106.8となり、4カ月連続で改善した。今後6カ月の業績見通しを示す期待指数は悪化したものの依然として高い […]

ドイツの Ifo経済研究所が24日発表した9月の独企業景況感指数(2000年=100)は前月を0.1ポイント上回る106.8となり、4カ月連続で改善した。今後6カ月の業績見通しを示す期待指数は悪化したものの依然として高い水準を保っており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「好景気は続く」との見方を示した。

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期待指数は前月の105.2から103.9へと1.3ポイント低下し、2カ月連続で落ち込んだ。世界的な景気の減速が背景にある。ただ、景気判断の指標となる100を依然として上回っており、ドイツ経済が近い将来に失速する可能性は低い。現状判断を示す指数は前月の108.2から109.7へと上昇し、7カ月連続で改善した。

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景況感の上昇をけん引したのは小売業で、3カ月連続で改善。現状判断は東西ドイツ統一以来の高水準に達した。期待指数も上向き基調が続いており、Ifoの調査担当者はロイター通信に対し、雇用の安定と実質賃金の上昇を追い風に個人消費が拡大し、景気の支柱にはこれまでの輸出のほか内需も加わるとの予想を示した。

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小売以外の景況感は製造業がほぼ横ばい、卸売業がやや悪化、建設業がやや改善となっている。

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