欧州委員会は24日、食品用包装材を手掛ける欧州10社が価格カルテルを結んでいたとして、うち9社に制裁金支払いを命じたと発表した。仏、独、英、伊、フィンランド、ポルトガルの企業が対象で、制裁額は約1億1,600万ユーロに上る。
カルテルに加わっていたのはフィンランドのフッタマキ、仏ネスパック、独シルバー・プラスチックス、英リンパックなど。
欧州委は各社がスーパーなど小売店が食品の包装に使うポリエチレン・フォーム製、ポリプロピレン製のトレイで価格カルテルを結んでいた疑いがあるとして、2008年に調査を開始し、12年に異議告知書を送付していた。最終的に02年から08年にかけてカルテルを行っていたと認定し、総額1億1,586万5,000ユーロの制裁を科した。
リンパックはカルテルを通報し、調査に協力したことから制裁を全額免除された。