欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/29

西欧

独企業景況感、2カ月連続で悪化

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した6月の独企業景況感指数(2005年=100)は107.4となり、前月の108.5から1.1ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。6月の下落幅は前月の0.1ポイントから大幅に拡 […]

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した6月の独企業景況感指数(2005年=100)は107.4となり、前月の108.5から1.1ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。6月の下落幅は前月の0.1ポイントから大幅に拡大しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の見通しは暗くなってきた」との見方を示した。

今後6カ月の見通しを示す期待指数は1ポイント低下の102.0で、3カ月連続で悪化した。ギリシャの金融支援問題をめぐる協議の難航が反映された。事業の現状判断を示す指数も1.2ポイント低下の113.1に落ち込み、4カ月ぶりに悪化した。水準自体は景気判断の節目となる100を大きく上回っている。

部門別でみると、製造業は現状判断と期待指数がともに悪化した。生産は拡大基調が続いているものの、増加のスピードは鈍っている。

卸売業は現状判断指数が上昇、期待指数が大幅低下で、全体でもやや落ち込んだ。小売業は両指数とも悪化した。

建設業は現状判断がやや悪化、期待指数が大幅上昇で、全体では3カ月連続の改善となった。