欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/15

西欧

BASF子会社、北海の油田権益取得

この記事の要約

独化学大手BASFの石油・天然ガス子会社ヴィンタースハルは12日、ノルウェー国営エネルギー会社スタトイルから石油・天然ガス田などの権益を取得することで合意したと発表した。ノルウェーとロシアを中心に、石油・天然ガスの採掘に […]

独化学大手BASFの石油・天然ガス子会社ヴィンタースハルは12日、ノルウェー国営エネルギー会社スタトイルから石油・天然ガス田などの権益を取得することで合意したと発表した。ノルウェーとロシアを中心に、石油・天然ガスの採掘に今後5年で40億ユーロ以上を投資する計画の一環。年内の取引終了を見込む。

ヴィンタースハルが取得する石油・天然ガス田の権益は「ヨア」(稼働中)の5%、「ベガ」(同)の24.5%、「アースタ・ハンスティン」(開発中)の24%、「アステリックス」(発見)の19%。このほか、アースタ・ハンスティン周辺海域での探査権10%を取得し、ポラーレッド・パイプライン・プロジェクトにも13.2%出資する。取引総額は12億5,000万ドル。アースタ・ハンスティンの開発に成功した場合、同社の支払い額は最大5,000万ドル増加する。

今回の取引によりヴィンタースハルは約1億7,000万石油換算バレル(BOE)の資源を獲得。ノルウェーでの採掘量を現在の1日当たり4万BOEから1.5倍の6万BOEに拡大する。