欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/6

西欧

欧州航空安全局、エアバス新鋭機に型式証明交付

この記事の要約

欧州航空安全局(EASA)は9月30日、欧州航空機大手エアバスの最新鋭中型旅客機「A350-900」に型式証明を交付したと発表した。 型式証明は民間航空機の安全・環境性能に関する国際証明で、すべての新型機は機種ごとに取得 […]

欧州航空安全局(EASA)は9月30日、欧州航空機大手エアバスの最新鋭中型旅客機「A350-900」に型式証明を交付したと発表した。

型式証明は民間航空機の安全・環境性能に関する国際証明で、すべての新型機は機種ごとに取得しなければならない。A350-900はロールスロイス製エンジンを搭載し、定員は314人、航続距離1万4,500キロ。EASAは声明で、40人のエンジニアとテストパイロットで構成される専門家委員会による機体構造、航空電子機器、機室の安全性審査と250時間を超える飛行テスト、700近い各種証明書類の審査を経て、同機がEUの安全・環境基準を満たしていることが証明されたと説明した。

エアバスのA350シリーズは従来機から軽量化し燃料効率を高めたモデルで、米ボーイングのB787「ドリームライナー」やB777の対抗機種となる。A350-900を含めたA350シリーズは世界の航空39社から計750機の受注を獲得しており、日本では日本航空が最大56機を導入する計画だ。