欧州経済ウオッチャー

ネスレ、代替卵・エビ商品を発売

食品・飲料世界最大手のネスレ(スイス)は6日、植物由来の代替卵、エビ商品を発売すると発表した。代替食品の需要が増大していることから、関連製品のラインアップを強化する。 代替卵「VEGGie」は大豆タンパクとオメガ3脂肪酸 […]

三菱ケミカル、独でポリエステルフィルムを増産

三菱ケミカルはこのほど、独南部のヴィスバーデン工場でポリエステルフィルムの生産能力を増強すると発表した。世界需要の拡大を見据えたもので、2018年稼働の米国・サウスカロライナ工場、22年稼働予定)のインドネシア・ジャカル

LVMH、仏老舗美容専門店を買収

高級ブランド大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンは5日、同国の老舗美容専門店オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーを買収したと発表した。取引額は明らかにしていない。 オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーは180

ドイツポスト、EV子会社を投資会社に売却へ

独物流大手ドイツポストは経営不振の電気自動車(EV)子会社ストリートスクーター・エンジニアリングをルクセンブルクの投資会社オーディン・オートモティブに売却する計画だ。独連邦カルテル庁が公表した合併審査手続きリストに掲載さ

ティッセンクルップ、CO2排出70%削減製品の販売開始

鉄鋼大手の独ティッセンクルップは6日、二酸化炭素(CO2)の排出量を70%削減した新製品の引き渡し式をデュースブルク工場で行った。同製品は顧客メーカーのCO2排出削減に寄与することから、需要の拡大が見込まれている。ティッ

ポーランド中銀が9年ぶり利上げ、政策金利0.5%に

ポーランド中央銀行(NBP)は6日、主要政策金利である7日物レファレンス金利を0.4ポイント引き上げ、0.5%に設定した。利上げは2012年5月以来、9年5カ月ぶり。市場は据え置きを予想していた。景気回復に伴う需要の急増

ルーマニア中銀が約3年半ぶり利上げ、政策金利1.5%に

ルーマニア中央銀行は5日、主要政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.5%に設定した。利上げは2018年5月以来、3年5カ月ぶり。インフレが高進しており、利上げで物価上昇にブレーキをかける。銀行間取引の上限金利であるロン

シュコダ自、ヴルフラビー工場のCO2排出を大幅削減

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は6日、ヴルフラビーにある変速機工場で、2020年の二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減したと発表した。再生可能エネルギーの利用割合を高めることで

ポーランド企業が樹木国内分布を地図化、EU指令に基づき公表

ポーランドの航空環境調査会社MGGPアエロは5日、全国の樹木の分布を分析した地図を発表した。同地図はEU指令に基づき公表されており、専門家や政策担当者のみならず一般市民の利用が可能となっている。 同社は政府が支援する環境

EUが豪とのFTA交渉延期、仏との潜水艦計画破棄影響か

EUとオーストラリアが10月に予定していた自由貿易協定(FTA)交渉が延期されたことが1日、明らかになった。米英豪3カ国による新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の創設に伴い、豪政府がフランスとの潜水艦共同開

EUのコロナワクチン輸出規制、12月末まで延長

欧州委員会は9月30日、EU域内で製造された新型コロナウイルス用ワクチンの輸出規制を延長すると発表した。延長は2度目。同日が期限だったが、21年12月末まで3カ月延長する。 欧州委は声明で、EU内ではワクチンが順調に供給

欧州医薬品庁、モデルナ製ワクチンの追加接種も審査

EUの欧州医薬品庁(EMA)は9月27日、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、2回の接種を終えた人に対する追加接種(ブースター接種)の可否をめぐる審査を開始したと発表した。同審査は米ファイザーと独ビオンテック

ユーロ圏失業率、8月は7.5%まで低下

EU統計局ユーロスタットが9月30日に発表したユーロ圏の8月の失業率は7.5%となり、前月の7.6%から0.1ポイント低下した。コロナ禍で大揺れした経済の正常化が進み、雇用の改善が続いている。(表参照) EU27カ国ベー

ユーロ圏の景況感指数、9月は2カ月ぶり上昇

欧州委員会が9月29日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は117.8となり、前月の117.6から0.2ポイント上昇した。改善は2カ月ぶり。とくに消費者、建設業で大きく上向いた。 ESIを分野別で

仏サノフィ、mRNA型コロナワクチンの開発中止

仏製薬大手サノフィは9月28日、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を活用した新型コロナワクチンの開発を中止すると発表した。mRNA型ワクチンが米ファイザーと独ビオンテックの連合、米モデルナの独壇場となっていることから、

ロールスロイス、30年までにEV専業へ

英高級車メーカーのロールス・ロイス・モーター・カーズは9月29日、2030年までにガソリン車の製造・販売を打ち切ると発表した。23年に初の電気自動車(EV)を発売するのを皮切りに新車のEVへの切り替えを進め、EV専業メー

ダイムラー、商用車部門の分離を株主総会で決議

自動車大手の独ダイムラーは1日に開いた臨時株主総会で、商用車部門の分離を決議した。年内に同部門の新規株式公開(IPO)を実施する方針だ。商用車部門の分離に伴い、ダイムラーは経営資源を商用車・バン事業に集約するとともに、来

高級EVのポールスター、米でSPAC上場へ

スウェーデン自動車大手ボルボ・カーと中国同業の浙江吉利控股集団の合弁会社で、高級電気自動車(EV)の生産を手がけるポールスター(スウェーデン)は9月27日、特別買収目的会社(SPAC)との合併によって米ナスダック市場に上

独コンチネンタル、AIチップの中国企業と合弁

自動車部品大手の独コンチネンタルは9月29日、人工知能(AI)チップを手がける中国スタートアップ企業、地平線機器人(ホライズン・ロボティクス)と合弁会社を設立することで合意したと発表した。車載AIの開発と商業化の加速が狙

三洋化成、独BASFとPDU開発で提携

三洋化成工業は9月27日、独化学大手BASFとポリウレタン・ディスパージョン(PUD)開発での提携に関する覚書に調印したと発表した。製品を共同開発することで市場投入までの時間を短縮するとともに、両社のグローバル拠点を通し

モンテネグロ、法人税に累進課税制を導入

モンテネグロ政府は9月29日、法人税に累進課税制度を導入する方針を明らかにした。スラジッチ経済財務社会相によると、今回の方針は経済成長の促進と非公式経済の縮小を狙いとしたもので、個人所得税や利子所得の税制改革も併せて実施

チェコ中銀が3会合連続で利上げ、政策金利1.5%に

チェコ中央銀行(CNB)は9月30日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.75ポイント引き上げ、1.5%に設定した。利上げは3会合連続。市場は0.5ポイントの上げ幅を予想していた。物価の上昇が見込まれる中、先手を打つ

中東欧4カ国の送ガス事業者、中欧水素輸送管の敷設で提携

チェコ、スロバキア、ウクライナ、ドイツの送ガス網運営事業者が共同で、中欧を横断する水素パイプライン「中欧水素コリドー」を敷設する計画だ。ウクライナで生産する水素を低コストで欧州に供給するのが狙い。2030年までに最大で日

露ロスネフチ、カーボンマネジメントでノルウェー社と提携

ロシア石油最大手の国営ロスネフチとノルウェーのエネルギー大手エクイノールは9月29日、脱炭素に向けたカーボンマネジメントで協力することで合意した。メタンガスなど温暖化ガスの排出を技術的に検知・計測・低減できるようにする。

スマホなどの充電器を「USB-C」に統一、欧州委が法案発表

欧州委員会は23日、EUで販売されるスマートフォンなど携帯型電子機器に差し込む充電ケーブルの端子を「USB-C」と呼ばれるタイプに統一する法案を発表した。消費者の利便性向上と電子廃棄物の削減が狙い。充電器の端子統一に乗り

欧州委が保険会社規制の見直し発表、資本要件緩和で投資促進

欧州委員会は22日、EUの保険分野に対する規制の枠組みである「ソルベンシーⅡ」を見直すと発表した。資本要件の緩和を柱とする内容だ。保険会社による投資の余力を拡大し、コロナ禍で大きな打撃を受けた域内経済の回復を後押しする狙

欧州委がエネルギー価格高騰を懸念、対応の指針策定へ

欧州委員会は22日、天然ガス価格の高騰が域内の経済や家計に深刻な影響を与えている現状を受けて、EU加盟国がエネルギー市場のルールに抵触することなく急激な価格上昇に対処するための手引きとなる「ツールボックス」を策定する方針

コロナ「安全国」リスト、チリなどを追加

EUは23日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施している域外からの渡航制限について、観光客など不要不急の渡航者を受け入れる国・地域のリストにチリ、クウェート、ルワンダを加えることを加盟国に勧告した。一方、ボスニアヘル

ユーロ圏の貿易収支、7月は207億ユーロの黒字

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した7月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は207億ユーロの黒字となったが、黒字幅は前年同月の268億ユーロから縮小した。輸出が11.4%増の2,060億ユ

ユーロ圏建設業生産高、7月は3.3%増

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の7月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比3.3%増となり、5カ月連続で伸びた。ただ、上げ幅は縮小傾向にあり、前月の4.1%を下回った。(表参照) 分野別で

VWが中国にEV電池の新工場、23年下期から生産開始

独フォルクスワーゲン(VW)は23日、中国中部の安徽省に電気自動車(EV)用電池工場を建設すると発表した。同国での今後のEV販売攻勢に向けて、現地の電池生産能力を拡大する。 安徽省合肥に敷地面積4万5,000平方メートル

メルセデス、ステランティスなどの電池合弁会社に出資

独自動車大手ダイムラー傘下のメルセデス・ベンツは24日、欧州同業のステランティスと仏エネルギー大手トタルエナジーズの電池合弁会社オートモティブ・セル・カンパニー(ACC)に資本参加すると発表した。2030年を目途に電気自

ノルウェー中銀が利上げ、経済再開で先進国の先陣

ノルウェー中央銀行は23日、政策金利をこれまでのゼロ%から0.25%に引き上げると発表した。ドルやユーロ、円など世界で最も流動性が高いとされる「G10」通貨を使用する国・地域の中で、新型コロナウイルス流行後の利上げはノル

シェルが米パーミアン盆地の資産を売却、コノコに95億ドルで

英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは20日、米国最大の油田地帯であるパーミアン盆地で保有する資産を米同業コノコフィリップスに売却することで合意したと発表した。脱炭素化戦略に沿ったもので、売却額は95億ドルに上

英石化大手イネオス、脱炭素化へ10億ポンド追加投資

英石油化学大手のイネオスは22日、スコットランド中部グレンジマスにある製油所の脱炭素化事業に10億ポンド(約1,500億円)以上を追加投資すると発表した。水素を動力源として稼働する体制を整備する。 グレンジマスの施設はス

ノバルティス、遺伝子治療の新興企業を買収

スイス製薬大手ノバルティスは21日、失明に至る疾患の遺伝子治療技術開発を手掛ける同国の新興企業アークトス・メディカルを買収したと発表した。買収額は明らかにしていない。 アークトスは遺伝性網膜疾患(IRD)、加齢性黄斑変性

ハンブルク港、中国海運大手による出資で合意

独ハンブルク港の運営会社HHLAは21日、中国海運大手の中国遠洋海運集団(COCOS)が同港に戦略出資することで合意したと発表した。対中貿易の拠点としての地位を強化する狙いがある。独禁法と貿易法上の審査を受け、承認を受け

バイエル、有機種子に参入

農薬・種子大手の独バイエルは22日、有機種子事業に参入すると発表した。有機食品の需要が世界的に拡大していることを受けたもので、温室栽培の主要な野菜であるトマト、パプリカ、キュウリの有機種子を2022年に発売する。 当面は

独ボロコプター、中国・吉利とUAMサービスで合弁

空飛ぶタクシーを開発する独ボロコプターは22日、同社の株主である中国自動車大手の浙江吉利控股集団と合弁会社を設立すると発表した。アーバン・エア・モビリティ(UAM)サービス事業を中国で共同展開する。 浙江吉利の子会社であ

シュコダ自動車、植物由来の内装用素材を開発

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は22日、車の内装に用いる植物由来のバイオ素材を開発し、特許申請を行ったと発表した。新素材はリベレツ工科大学と共同開発したもので、テンサイ(甜菜、サトウダイコ

ロシア下院選、プーチン大統領の「統一ロシア」が勝利

ロシアで17~19日に実施された下院(定数:450)選挙で、与党・統一ロシアが3分の2の議席を獲得し、プーチン大統領の政権維持が確実となった。ただ、前回選挙に比べると得票率が減った。 24日に発表された最終集計結果による

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