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2010/2/10

ハンガリー

製薬最大手リヒター、10-12月期営業益は倍増

この記事の要約

ハンガリーの製薬最大手ゲデオン・リヒターが9日発表した2009年10-12月期決算は、営業利益が前年同期比98.5%増の126億3,700万フォリントに拡大した。ロシア、米国での販売増加がけん引。純利益は前年同期がフォリ […]

ハンガリーの製薬最大手ゲデオン・リヒターが9日発表した2009年10-12月期決算は、営業利益が前年同期比98.5%増の126億3,700万フォリントに拡大した。ロシア、米国での販売増加がけん引。純利益は前年同期がフォリント安でかさ上げされていたため、2.7%減の136億1,300万フォリントにとどまった。

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売上高は8.3%増の702億5,500万フォリント。同社にとって最大の市場であるロシアの売上高が24.9%伸びたほか、米国向けも24.0%拡大。米国では、緊急避妊薬「Plan B」「Plan B One Step」が好調で、同国の後発医薬品(ジェネリック薬)大手バー・ファーマシューティカルズと利益配分協定を結んだことも寄与したという。一方、欧州連合(EU)原加盟国15カ国向けは17.7%の減収。経済危機に苦しむウクライナも8%の減収となった。

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09年通期では、営業利益が44.1%増の492億2,600万フォリント、純利益が23.6%増の511億7,400万フォリントにそれぞれ拡大。売上高も13.1%増の2,670億5,100万フォリントに伸びた。売上高に占める輸出比率は約88%。(1HUF=0.45JPY)

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