チェコ統計局(CSU)は4日、2009年の農業生産者価格が前年比24.8%減となり、過去最大の下落幅を記録したと発表した。豊作だったことに加えて、世界的な景気後退で食糧需要が減少したことが原因とみられる。
\品目別の生産者価格は、穀類が41%、油糧種子が35.3%、果物が24.4%、野菜が8.1%、じゃがいもが4.6%、ミルクが29.3%、鶏が9%、卵が1.3%、豚が0.4%それぞれ下落した一方、牛は0.4%上昇した。国内農家の利益は31億7,000万コルナと、前年から約60%減少。生産額は18%減の974億コルナで、04年の欧州連合(EU)加盟以来最低に落ち込んだ。
\チェコの農業部門はEU加盟前には赤字が続いていたが、加盟後はEU補助金の効果で黒字に転じ、07年には100億1,000万コルナと過去最高を計上した。(1CZK=4.6JPY)
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