ポーランド中央銀行は8日、政策金利である7日物レファレンス金利を0.25ポイント引き上げ4.5%とした。今年に入り4度目、3カ月連続の利上げで、年明けから計1ポイント上昇した。中銀のベルカ総裁は「これまでの利上げの効果を見極める」と述べ、今後は当面、引き締めを休止する意向を示した。ロンバート金利、再割引金利、預金金利も0.25ポイント引き上げられ、それぞれ6%、4.75%、3%に上昇した。
\ポーランドの4月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同期比4.5%となり、3月の4.3%から拡大。中銀の目標上限値である2.5%を大幅に上回った。物価変動の激しい食品と燃料価格を除いたコアインフレ率も2.1%と2010年2月以来の高値を記録した。
\今後の政策金利の動きについて、市場関係者は、年末までに4.75%に上昇すると予想。4月の小売売上高と賃金が前年同期比でそれぞれ18.6%、5.9%と大幅に上昇したことから、米ゴールドマン・サックスのアナリストは、来年第1四半期までに現行からさらに0.5ポイント引き上げられると予想している。
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