2011/7/20

ロシア

ハイデルベルグセメント、モスクワ近郊に新工場

この記事の要約

独セメント大手ハイデルベルグセメントのロシア新工場が13日、落成した。モスクワから約150キロメートル離れたノグロフスキーに完成した工場「トゥラセメント」は年間200万トンの生産能力を備え、国内最大規模のセメント工場とな […]

独セメント大手ハイデルベルグセメントのロシア新工場が13日、落成した。モスクワから約150キロメートル離れたノグロフスキーに完成した工場「トゥラセメント」は年間200万トンの生産能力を備え、国内最大規模のセメント工場となる。

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ロシアはセメント消費量が2010年の5,000万トンから、向こう10年間で7,000万~9,000万トンに拡大すると予測され、ハイデルベルグセメントにとって重要な成長市場のひとつだ。約3億ユーロを投資した新工場の操業開始により、同社の現地生産能力はサンクトペテルブルク工場と合わせて約500万トンに拡大し、成長が著しいモスクワ経済圏への高品質セメントの供給を強化できる。100ヘクタールを超える敷地内には、採石場、生産施設、道路・鉄道などの物流インフラのほか、社宅も用意されている。

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ハイデルベルグセメントは2001年にロシア同業Ceslaを買収し、ロシアでの現地生産を開始。バシコルトスタン共和国の建材メーカーもグループ傘下に収め、乾燥モルタルや石膏も生産している。

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