2011/7/20

ロシア

メドベージェフ大統領、民営化強化を指示

この記事の要約

ロシアのメドベージェフ大統領は11日、政府による国営企業の民営化計画があまりにも保守的であるとの認識を示し、計画の見直しを指示したことを明らかにした。\ 大統領は同日開かれた企業家との懇談会で、「政府の民営化計画は控えめ […]

ロシアのメドベージェフ大統領は11日、政府による国営企業の民営化計画があまりにも保守的であるとの認識を示し、計画の見直しを指示したことを明らかにした。

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大統領は同日開かれた企業家との懇談会で、「政府の民営化計画は控えめすぎる。我々はもっと大胆に行動する必要がある」と強調。「8月1日までに国有資産の売却についての見直し案をまとめるよう指示した」と述べた。

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政府は2013年までに国家独占企業114社の資産を放出するほか、政府が保有する809社の株式を売却し、1兆ルーブルを調達する計画。2月には銀行業界2位の対外貿易銀行(VTB)の株式10%を957億ルーブルで売却、9月には最大手銀行ズベルバンクの株式売却も予定されている。このほか、石油大手ロスネフチや海運大手ソフコムフロート、ロシア鉄道などロシアを代表する企業が民営化リストに名を連ねている。

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メドベージェフ大統領の指示を受け、シュワロフ第1副首相を座長とするチームが、民営化計画の見直しを進めている。12日付けの墺紙『ヴィルツシャフツブラット』によると、見直しに当たっては、新たな企業が売却対象に加わることはなく、放出する資産の規模を拡大することが検討されているもようだ。第1副首相の報道官は同紙に対し、「民営化を成功させるためには、専門知識に基づいて株式の売却を準備するとともに、実際に売却するにあたっては、市場の状況やコンサルタントの意見を考慮することが必要だ」と述べた。(1RUB=2.81JPY)

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