2011/9/21

ロシア

ホンダ、ロシア現地生産へ

この記事の要約

ホンダがロシアに組み立て工場を設置する計画でありことがこのほど明らかになった。競争力を強化し、ロシア市場の成長を販売台数の増加につなげるのが狙い。すでにロシア経済開発省に計画書を提出し、協議に入ったという。\ 初期投資額 […]

ホンダがロシアに組み立て工場を設置する計画でありことがこのほど明らかになった。競争力を強化し、ロシア市場の成長を販売台数の増加につなげるのが狙い。すでにロシア経済開発省に計画書を提出し、協議に入ったという。

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初期投資額は数十億円で、年間3万~5万台を製造する方針。部品を輸入し現地で組み立てるノックダウン方式を採用する。建設地は未定だが、極東地域が有力という。

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昨年のロシア自動車販売台数は210万台に上ったが、ホンダは1万8,000台と苦戦した。輸入関税が約50%かかり、現地生産車に比べて割高なのが理由とみられる。現地生産に踏み切ることで価格競争力を強化したいところだ。

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ロシア政府は現地生産台数など一定の基準を満たすことを条件に、外国企業の部品輸入関税の減免措置を適用している。これを受けて、ゼネラルモーターズ、ルノー、フィアット、フォルクスワーゲン、フォードなどの大手はこれまでに、現地生産を強化する方針を打ち出している。

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日本勢ではすでにトヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車が現地生産を行っている。マツダも今年6月に現地生産計画を発表し、来年から製造を開始する見通しだ。

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工場の立地としては日本からの部品輸送が容易な極東の沿海地方が人気だ。トヨタ自動車とソレルス・ブッサンとのランドクルーザ現地生産計画では、ウラジオストクに工場を設置する予定だ。また、いすゞとソレルスの小型トラック合弁生産では、生産拠点をタタルスタン共和国エラブガからウラジオストクに移転することが決まっている。

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みずほ総合研究所によると、ロシア政府は極東地域で生産された自動車をロシア国内の他の地域に鉄道で輸送する場合の料金を全額免除しており、これも沿海地方へ進出する魅力を高めているもようだ。

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