2011/9/21

ロシア

ロスアトム、シーメンスと原発以外での協力継続を検討

この記事の要約

ロシア原子力公社(ロスアトム)は、電機大手の独シーメンスが原子力事業から撤退した後も、他分野で同社との協力関係を継続させたい考えだ。同社の広報担当者が19日、現地メディアに明らかにした。\ シーメンスのレッシャー社長はこ […]

ロシア原子力公社(ロスアトム)は、電機大手の独シーメンスが原子力事業から撤退した後も、他分野で同社との協力関係を継続させたい考えだ。同社の広報担当者が19日、現地メディアに明らかにした。

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シーメンスのレッシャー社長はこのほど、独週刊誌『シュピーゲル』のインタビューで、ドイツが福島原発事故を機に原発廃止を決定したことを受け、原子力事業から全面撤退する方針を表明した。これにより、シーメンスとロスアトムが2009年3月に合意した原発分野での合弁計画は解消されることになった。

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ただ、両社とも他分野での協力を希望しており、ロスアトムによると、すでに新たな分野での合弁会社設立に向けて協議を行っている。同社の広報担当者は「シーメンスは医療機器の、ロスアトムは医療用放射性アイソトープの大手メーカーだ」と述べ、有力な協力分野の例として、放射線治療機器を挙げた。

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