2011/9/21

総合・マクロ

ポーランド・チェコ天然ガスパイプラインが開通

この記事の要約

ポーランドとチェコを結ぶ天然ガスパイプラインが14日、開通した。域内エネルギー市場の結びつきを強める欧州連合(EU)の方針に沿うもので、両国間のガス輸送ラインが初めてつながった。ポーランドでは2014年にバルト海沿岸で液 […]

ポーランドとチェコを結ぶ天然ガスパイプラインが14日、開通した。域内エネルギー市場の結びつきを強める欧州連合(EU)の方針に沿うもので、両国間のガス輸送ラインが初めてつながった。ポーランドでは2014年にバルト海沿岸で液化天然ガスターミナルが稼動する予定で、その輸送体制の整備が一歩進んだ格好だ。

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同パイプラインはポーランドのパイプライン運営会社、ガス・システムとチェコの同業、ネット4ガスが共同で敷設した。全長32キロメートルで、年間運送能力は5億立方メートル。建設費7億コルナのうち、約半分をEUの助成でまかなった。ロシアとウクライナの天然ガス価格紛争で欧州へのロシア産ガス輸送が一時滞った事態を受けて、域内のエネルギー供給安定化を図る意味合いもあるようだ。

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ガス・システムはドイツに通じるパイプラインの輸送能力を拡大するほか、スロバキア、リトアニアにもパイプラインを伸ばす方針を明らかにするなど、輸送体制の強化を図っている。

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EUは域内のエネルギー市場を一体化させて競争を促進する方針を採っている。(1CZK=4.23JPY)

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