中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2014/6/11

ハンガリー

露マグニト、ハンガリーに物流子会社設立

この記事の要約

ウクライナ危機によりロシアへの国際的な風当たりが強まる中、ロシアの流通大手マグニトはハンガリーに物流事業の子会社を設立する計画を予定どおり進めることを決定した。新物流センターは欧州連合(EU)加盟国から調達した商品を管理 […]

ウクライナ危機によりロシアへの国際的な風当たりが強まる中、ロシアの流通大手マグニトはハンガリーに物流事業の子会社を設立する計画を予定どおり進めることを決定した。新物流センターは欧州連合(EU)加盟国から調達した商品を管理し、ロシアの営業網に供給する役割を担う。中東欧情報サイトNov-ost.infoが2日報じた。

計画によると、物流センターはトラック約1,000台の輸送体制を整備し、従業員約2,000人を雇用する。シドニン物流事業担当取締役は今回の決定に先立つ3月、ウクライナ国境に接するザホニ市近郊のフェニエシュリトケ(Feniyeslitke)の産業・物流パークを見学。ロシアに近く広軌鉄道も輸送手段として利用できることから立地として高く評価し、今年夏にも計画に着手したい考えを示していた。

マグニトはロシア国内でハイパーマーケット、コンビニストア、ドラッグストアなど約8,500店舗を展開する。今後5年間でこれを1万店舗に拡大するとともに物流能力の拡張も進める。ハンガリーからは主に精肉、保存食品、野菜・果物、ワインを調達しており、2012年の取引高は1,200万ユーロに上ったという。現地のサプライヤーは物流センター開設で取引が拡大することを期待している。

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