2014/6/11

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

東芝、ブルガリア原発への戦略投資を取りやめ

この記事の要約

東芝はこのほど、ブルガリア・コズロドゥイ原子力発電所の新炉建設計画に対する戦略投資を取りやめた。ブルガリア政府の4日発表によると、その他の合意条項は効力を失っておらず、東芝子会社であるウエスチングハウスの原子炉を採用する […]

東芝はこのほど、ブルガリア・コズロドゥイ原子力発電所の新炉建設計画に対する戦略投資を取りやめた。ブルガリア政府の4日発表によると、その他の合意条項は効力を失っておらず、東芝子会社であるウエスチングハウスの原子炉を採用する点にも変更はない。

この計画はコズロドゥイ原発に7号機を新設するもの。国営電力会社のブルガリアン・エナジー・ホールディング(BEH)は昨年、東芝と戦略投資契約を結び、資金調達などの点で交渉を進めてきた。その中で、東芝とウエスチングハウスの方から戦略投資家の変更が提案されたため、4日の閣議にはかり、受け入れることになったという。

政府によると、変更されたのは戦略投資の項目のみ。原子炉にウエスチングハウスの「AP1000」を採用するほか、東芝も取り決めに従い、計画実現に向けた輸出信用機関との契約を履行する。(東欧経済ニュース2013年12月18日号「ブルガリアBEHが東芝と交渉、原発プロジェクト参加求め」を参照)