2014/6/11

総合・マクロ

印アポロタイヤ、中東欧工場はハンガリーかスロバキアに

この記事の要約

インドのタイヤ大手アポロタイヤは、中東欧の新工場の建設候補地をハンガリーとスロバキアに絞った。今後数週間以内に最終決定する。アポロタイヤの欧州・サブサハラアフリカ・南北アメリカ事業を統括するアポロ・フレデステインのセネヴ […]

インドのタイヤ大手アポロタイヤは、中東欧の新工場の建設候補地をハンガリーとスロバキアに絞った。今後数週間以内に最終決定する。アポロタイヤの欧州・サブサハラアフリカ・南北アメリカ事業を統括するアポロ・フレデステインのセネヴィツ社長が先月末にドイツのエッセンで開かれたタイヤショーで明らかにした。

アポロタイヤの取締役会は先ごろ、中東欧に乗用車・トラック用タイヤの工場を建設するため今後4年間にわたり6億8,500万米ドルを投資する計画を承認した。新工場は1日あたりの生産能力が乗用車用タイヤ1万6,000本、トラック用タイヤ3,000本となる予定。アポロタイヤのカンワル副会長によると、オランダのエンシェデにある工場の生産能力は限られており、増大する需要に追いつくことができなくなっている。加えて、欧州自動車市場が着実に回復していることから、中東欧工場の建設は最優先課題だという。

アポロタイヤは欧州のリプレイスメントタイヤ市場における過去1年間の成長率が17%と、市場成長率の5%を大きく上回った。欧州市場での平均シェアは3%だが、欧州最大市場であるドイツでのシェアは5%と、上位5社に入っている。