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2014/6/11

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

EBRD、ルーマニア風力発電プロジェクトに協調融資

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は4日、ルーマニア南東部トゥルチャ郡のトポログ-ドロバンツ風力発電プロジェクトに対して、伊最大手銀行ウニクレディトと5,700万ユーロの協調融資を行うと発表した。EBRDが3,800万ユーロ、 […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は4日、ルーマニア南東部トゥルチャ郡のトポログ-ドロバンツ風力発電プロジェクトに対して、伊最大手銀行ウニクレディトと5,700万ユーロの協調融資を行うと発表した。EBRDが3,800万ユーロ、ウニクレディトが1,900万ユーロを融資する。EBRDはルーマニアの風力発電の普及支援に力を入れており、今回が同分野で8番目の融資プロジェクトとなる。

同風力発電プロジェクトを開発するのは、伊ERG Renewと露ルクオイル・エコエネルゴの合弁会社LUKERG Renew。デンマーク・ヴェスタス社の風力タービン「V90」(出力2メガワット)を42基設置する。合計発電能力は84メガワット、年間総発電量は200ギガワット時に上り、8万5,000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減効果が見込める。

EBRDはルーマニアではこれまでクルチャ北(108メガワット)、チェルナヴォダ IとII(138メガワット)、ペシュテラ(90メガワット)、キルノジェニ(80メガワット)など黒海沿岸地方を中心に7つの風力発電プロジェクトに投資。対象プロジェクトの総発電能力は473メガワットに上る。融資額はEBRDが1億6,400万ユーロ、提携銀行が2億2,000万ユーロを超える。