2015/6/3

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

住友商事、トルコ電磁鋼板加工会社に出資

この記事の要約

住友商事は1日、トルコの電磁鋼板加工会社であるMKSトランスフォーマー・イクイップメンツ・インダストリー・アンド・トレード(MKS)に出資したと発表した。MKSの加工設備や立地を活用し、主な仕入れ先である新日鉄住金の方向 […]

住友商事は1日、トルコの電磁鋼板加工会社であるMKSトランスフォーマー・イクイップメンツ・インダストリー・アンド・トレード(MKS)に出資したと発表した。MKSの加工設備や立地を活用し、主な仕入れ先である新日鉄住金の方向性電磁鋼板の販売をトルコと周辺諸国で拡大する狙いがある。

MKSは主に変圧器用コア(鉄芯)に使用される電磁鋼板の加工を手掛ける。顧客のニーズに合わせた加工を行ったうえで、製品をジャストインタイムで納入できる態勢を整えている。

トルコは電力消費の急速な拡大を受け、インフラ整備に向けた変圧器の需要拡大が見込まれる上、欧州の重電製造大手が生産拠点を構える。また、欧州では変圧器の省エネ規制の7月施行で高品質電磁鋼板の需要拡大が予想されており、輸出拠点としても地の利がある。中東・アフリカへの供給基地としての将来性も高い。(東欧経済ニュース1月28日号「豊田通商、トルコに電磁鋼板加工会社を設立」を参照)