ドイツ経済ニュース

ガス管NS1再稼働も供給量を20%に削減

ロシア産天然ガスをバルト海経由でドイツに輸送するガス管「ノルドストリーム1(NS1)」はメンテナンス作業を終了し、21日に再稼働した。ただ、供給量は容量の40%とメンテナンス前と同じ低い水準にとどめられている。25日には

政府がFSRUをシュターデとルプミンに投入

ドイツ政府は19日、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を同国北西部のシュターデと北東部のルプミンに投入することを決定した。政府は計4隻のFSRU傭船契約を5月に締結。すでに2隻は北西部のヴィルヘルムスハーフェンと

企業景況感が大幅悪化、エネ高騰とガス不足懸念で

Ifo経済研究所が25日発表した7月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を3.6ポイント下回る88.6となり、2020年6月以来の極めて低い水準へと落ち込んだ。エネルギー価格の高騰と天然ガスの供給不足懸念が

6月生産者物価+32.7%に、上げ幅はやや縮小

ドイツ連邦統計局が20日発表した6月の生産者物価指数は前年同月比32.7%増となり、上げ幅は前月を0.9ポイント下回った。上昇率自体はこれまでに引き続き極めて大きいものの、6カ月続いた記録更新にひとまず歯止めがかかった格

欧州中銀が11年ぶり利上げ、景気よりインフレ対策を重視

欧州中央銀行(ECB)は21日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.5ポイント引き上げることを決めた。利上げは11年ぶり。ユーロ圏ではロシアのウクライナ侵攻などの影響で景気悪化の懸念が高まっているが、物価の急上昇に歯止

フォルクスワーゲン―ディース社長を更迭―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは22日、ヘルベルト・ディース社長(63)の退任を発表した。従業員との軋轢をたびたび引き起こしてきたうえ、CASE時代のカギを握る車載OSの開発が混迷しグループ全体に大きな

ダイムラー・トラック―電気ごみ収集車の量産開始―

ダイムラー・トラックは22日、バッテリー式電気ごみ収集車「eエコミック」の量産を開始すると発表した。同社がごみ収集車の電気自動車(BEV)モデルを量産するのは初めて。特殊トラック事業の統括責任者は、市町村は炭素中立の車両

BASF―日本で正極材の生産能力拡大―

化学大手の独BASFは20日、日本で展開する戸田工業との合弁会社BASF戸田バッテリーマテリアルズ(BTBM)でハイ・ニッケル系正極材料(CAM)の生産能力を増強すると発表した。需要の拡大に対応するとともに、日本でのサプ

コンチネンタル―ロシア事業で評価損―

自動車部品大手のコンチネンタルは20日、2022年4-6月期(第2四半期)決算の一部データ(暫定値)を公表し、ロシア事業で評価損7,500万ユーロを計上したことを明らかにした。ロシアへの追加制裁に伴い主にタイヤ部門で計上

ABB―ロシアから撤退―

スイスの重電大手ABBは21日、ロシア市場からの撤退を発表した。ウクライナへの軍事侵攻を受けた措置。すでに2月の戦争開始以降、同国での新規受注を停止し、現地顧客との既存契約に従い業務を履行するにとどめていた。撤退に伴い、

シーメンス・エナジー―洋上風力発電用の変電設備を受注―

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは21日、洋上風力発電用の変電設備を蘭送電大手アンプリオン・オフショアから受注したと発表した。受注額は1億ユーロのケタ台の後半。洋上風力発電の送電網接続分野では同社史上最大の額だ

トルンプ―半導体需要の拡大が追い風に、20%増収確保―

工作機械・レーザー大手の独トルンプは21日、2022年6月通期の売上高が前期比20%増の42億ユーロ(暫定値)と大幅に伸びたことを明らかにした。40億ユーロを超えるのは初めて。サプライチェーンの世界的な混乱の影響を強く受

ドイツ鉄道―長距離線の内燃機関車、バイオ燃料に切り替え―

ドイツ鉄道(DB)は長距離路線に投入している内燃機関車の燃料を軽油からバイオ燃料へと全面的に切り替える意向だ。長距離鉄道部門のシュフェファニー・ベルク取締役(マーケティング担当)が20日、明らかにした。 長距離列車の大半

シェフラー―同業エバリックスを買収―

軸受大手の独シェフラーは25日、スウェーデン同業エバリックスを投資会社トリトンから取得することで合意したと発表した。高い成長が見込まれる産業向けリニア軸受事業を強化する。 約5億8,200万ユーロで買収する。これには純債

ドイチェ・ギガネッツ―ドイツ銀の資産運用子会社が出資―

ドイツ国内で光ファイバー通信網の構築を進めるドイチェ・ギガネッツは22日、ドイツ銀行の資産運用子会社DWSが同社に資本参加すると発表した。出資額と出資比率は明らかにしていない。取引の成立には欧州連合(EU)欧州委員会の承

英独間送電プロジェクトで融資成約、関電は出資・日生は融資

英独間の送電線建設・運営プロジェクトを計画する企業連合ノイコネクト・ブリテンは21日、国際シンジケート団から融資を受ける契約に調印した。年内にも着工し、2028年から運転を開始する計画だ。英独間初の国際連系送電線プロジェ

天然ガス輸入価格、5月は3.4倍に

ドイツ連邦統計局は21日、国内供給が厳しい状況に陥っている天然ガスに関する各種データを公表した。それによると、5月の輸入価格指数(2015年=100)は332.2となり、前年同月を235.6%上回った。6月の産業向け価格

ロシアのIT技術者採用、独企業の8割以上が前向き

ロシアとベラルーシのIT技術者を採用することにドイツ企業の84%が前向きであることが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。専門人材不足が深刻なことが背景にある。求人要件を満たすとともに当局のセキュ

ルフトハンザの地上職がスト、8月にはパイロットも

独統一サービス産業労働組合(Verdi)は25日、ルフトハンザ航空の地上職員に警告ストライキへの参加を呼びかけた。賃金交渉が停滞していることを受けた措置で、国内のすべての主要空港で27日から28日にかけて実施する。ルフト

特許不侵害の確認を求めビオンテックが提訴

独バイオ医薬品企業ビオンテックは26日、提携先の米製薬大手ファイザーと共同で、米国で裁判を起こしたと発表した。両社が共同開発した新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」は自社の特許を侵害しているとして独バイオ企業キュアバ

天然痘ワクチンのサル痘への使用を欧州委が承認

欧州連合(EU)の欧州員会は25日、デンマークのバイオ医薬品企業ババリアン・ノルディックが開発した天然痘ワクチン「インバネックス(Imvanex)」について、天然痘に似た特徴を持つウイルス感染症「サル痘」への使用を承認し

エネルギー高騰で企業が従業員支援

エネルギー価格高騰などの直撃を受ける従業員への支援をドイツ企業の過半数が行っていることが、Ifo経済研究所が4-6月期に実施したアンケート調査で分かった。政府は市民への支援策を実施しているものの、高インフレによる実質所得

ガス・電力高騰で企業支援開始

ロシアのウクライナ進攻に伴う天然ガス・電力価格高騰の直撃を受けるエネルギー集約型企業などを対象とする支援をドイツ政府が開始した。経済・気候省傘下の連邦経済・輸出監督庁(BAFA)は15日、支援申請の受付窓口をサイト上に開

アゼルバイジャン産ガス、EUが輸入倍増へ

欧州連合(EU)とアゼルバイジャンは18日、エネルギー分野での協力を強化することで合意した。天然ガス供給のロシア離れが進むEUに対して、アゼルバイジャンが天然ガス輸出を2027年までに倍増する。 バクー油田を抱えるアゼル

石炭と焼却ごみを炭素税の対象に

ドイツ政府は13日の閣議で、燃料排出量取引法(BEHG)改正案を了承した。交通と暖房部門で同国が独自導入している炭素税の徴収対象を来年から石炭と焼却ごみにも拡大する。 エネルギー業界やエネルギー集約型の製造業は2005年

卸売物価の上げ幅、高水準続くもピーク越え

ドイツ連邦統計局が14日発表した6月の卸売物価指数は前年同月比21.2%増の136.8となり、4カ月連続で20%超の上げ幅を記録した。ただ、過去最高となった4月(同23.8%)からは2カ月連続で上昇率が縮小。ロシアのウク

製造業受注残高、4カ月連続で記録更新

ドイツ連邦統計局が19日発表した5月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で前月を0.5%上回る151.9(暫定値)となり、統計開始(15年)後の最高を4カ月連続で更新した。原料・部

ボッシュ―半導体に30億ユーロ投資―

IoT大手の独ボッシュは13日、半導体事業の強化方針を打ち出した。市場の拡大が見込まれるほか、欧州連合(EU)が同産業の育成に重点的に取り組んでいることを受けた措置。EUの「欧州の共通利益に適合する重要プロジェクト(IP

ユニパー―政策金融機関の全融資枠を利用へ―

ロシア産天然ガスの供給削減で資金繰りが急速に悪化している独エネルギー大手ユニパーは18日、政策金融機関KfWの全融資枠20億ユーロを利用することを申請したと発表した。親会社であるフィンランド国有同業のフォータムが提供した

BMW―組立中の車両が自動走行、韓社などとプロジェクト―

乗用車大手の独BMWは19日、組み立て中および完成後の車両が工場内を自動走行するプロジェクトを韓国、スイスのスタートアップ企業と共同実施すると発表した。構内物流を効率化する狙い。 「工場内自動走行(AFW)」という名のプ

オペル―中型車インシグニアの生産を年内終了―

欧米自動車大手ステランティスの独子会社オペルが、リュッセルスハイム工場で行っている中型車「インシグニア」の生産を年内に終了する。経済情報サイト『ビジネス・インサイダー』が報じ、ステランティスが15日に追認した。 インシグ

ティッセンクルップ―NSKとの合弁で過半数資本取得か―

独複合企業ティッセンクルップは、日本精工(NSK)と共同設立する予定の合弁会社の過半数資本を握る考えのようだ。経済紙『ハンデルスブラット』が消息筋の情報として19日、報じた。同社は報道内容へのコメントを控えている。 両社

ザルツギター(鉄鋼)―低CFPの圧延鋼板開発などで提携―

鉄鋼大手の独ザルツギターと鋼板大手の独ヴェルツホルツは15日、生産工程で発生する二酸化炭素(CO2)の量が少ない低カーボンフットプリント(CFP)の圧延鋼板開発と供給で提携合意したと発表した。製品ライフサイクル全体を通し

フォルクスワーゲン―グループ上期販売22%減少―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が15日発表した上半期のグループ新車販売台数は前年同期比22.2%減の387万5,100台と大きく落ち込んだ。半導体不足、ロシアのウクライナ侵攻、中国のロックダウンが響いた格好。電

フィースマン―ポーランドにヒートポンプ工場―

暖房機器大手の独フィースマンは14日、ポーランド南西部のレグニツァで新工場の定礎式を行った。ロシアのウクライナ侵攻を受け、外部地域へのエネルギー依存度を引き下げる必要性が欧州で急速に高まっていることから、それに貢献するヒ

バイヤスドルフ―ニベアの製品種類を削減―

化学大手の独バイヤスドルフがコスメティック部門の主力ブランド「ニベア」で製品の種類を削減する意向だ。年初に新設された同ブランド専門の取締役であるグリータ・レープザック氏が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたもので、

バイエル―男性ホルモン治療薬を売却―

製薬大手の独バイエルは14日、男性ホルモン治療薬「ネビド」の権利を独同業グリューネンタールに譲渡することで合意したと発表した。事業を画期的な製品分野に絞り込む方針に基づく措置。売却益を新製品の開発に充てる意向だ。年内の取

ドイツテレコム―独墺の電波塔事業を売却―

電気通信大手のドイツテレコムは14日、ドイツとオーストリアの電波塔事業(GDタワーズ)を米投資会社デジタルブリッジとカナダの資産運用会社ブルックフィールドに売却することで合意したと発表した。移動通信サービス業界では5G投

電動車の上期登録2%減少、シェアは24.7%に拡大

ドイツ連邦陸運局(KBA)が15日発表した電動車(乗用車)の上半期の新車登録台数は30万6,383台となり、前年同期を2.0%下回った。半導体不足で生産が滞っていることが響いた格好。内燃機関車を含む乗用車全体では減少幅が

独電機輸出、5月は2ケタ増に

独電気電子工業会(ZVEI)が14日発表した5月の電機製品輸出高は前年同月比11.9%増の191億ユーロへと拡大した。2ケタ増は今年初めて。製品調達コストの上昇分が輸出価格に上乗せされたことから額が膨らんだ。 ユーロ加盟

粗鋼生産4カ月連続減少、6月は-7%に

独鉄鋼業界団体シュタールが19日発表した6月の粗鋼生産高は319万3,000トンとなり、前年同月を7.0%下回った。減少は4カ月連続。高炉鋼が6.1%減の214万5,000トン、電炉鋼が8.8%減の104万8,000トン

建設業界でキャンセルが高水準に

ドイツの建設業界でキャンセルが高水準に達している。Ifo経済研究所によると、建築ではキャンセルの割合が5月に13.4%を記録。6月は11.5%に下がったものの、極めて高い水準が続いている。土木でも5月が8.8%、6月が9

ルフトハンザが夏季ダイヤ2000便を追加運休

航空大手の独ルフトハンザは13日、7~8月の運休本数を2,000便、拡大することを明らかにした。同社はすでに4,000便弱の運休を明らかにしていることから、約6,000便に増える計算だ。フライト計画を安定的に実行するため

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