独鉄道設備業界団体VDBが16日発表した独業界の2012年の新規受注高は前年比28%減の105億ユーロと大きく縮小した。主力の車両部門が36%減の75億ユーロに後退したことが響いた格好。インフラ設備は国外が好調で7%増の30億ユーロに拡大した。
\車両部門では11年、シーメンスが高速鉄道ICとICEの後継車両(プロジェクト名:ICx)130編成をドイツ鉄道(DB)から受注した。12年はその反動で同部門の受注が大きく減少、国内は10年実績と同水準の38億ユーロへと後退した。国外は37億ユーロで、6%増加した。
\12年の業界売上高は前年比5%増の107億ユーロとなり、これまでで2番目に高い水準に達した。車両部門が8%増の79億ユーロに拡大して全体をけん引した格好。インフラ設備は28億ユーロで、VBDはこれまで同様、低い水準だとしている。ドイツ国内の鉄道インフラ投資額は必要額を年20億ユーロ下回っているというのがVBDの見方だ。
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