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2014/3/19

企業情報

Glycotope GmbH―投資会社から臨床費用調達―

この記事の要約

バイオ企業Glycotope(ベルリン)は11日、投資会社Jossa Arznei GmbH、ELSA GmbHの2社から臨床試験の資金を調達すると発表した。がん治療薬2種類と不妊治療薬1種類の開発に投じる。両投資会社は […]

バイオ企業Glycotope(ベルリン)は11日、投資会社Jossa Arznei GmbH、ELSA GmbHの2社から臨床試験の資金を調達すると発表した。がん治療薬2種類と不妊治療薬1種類の開発に投じる。両投資会社はこれまでGlycotopeに計1億3,000万ユーロ以上を投資してきた。

Glycotopeは既存医薬品の糖鎖構造を変えることでより効果が高く、副作用の少ない製品を開発するバイオ企業。2001年に設立された。従業員数は180人強。

同社は今後、がん治療薬「PankoMab-GEX」「CetuGEX」の第2相臨床試験(フェーズ2)と、不妊治療薬「FSH-GEX」の第3相臨床試験(フェーズ3)を実施。投資2社からはがん治療薬のフェーズ2の費用5,500万ユーロを取得する。

がん治療薬のフェーズ2は2016年末までに終了する予定で、その後は大手製薬会社に権利を売却することも検討する。不妊治療薬のフェーズ3は今夏にスタート。結果が良好であれば17年にも販売許可を得る見通しという。

Jossa Arzneiは後発医薬品大手Hexalの創業者であるシュトリュングマン兄弟がHexalを売却した資金で創設した投資会社で、医薬品関連の企業を専門に投資を行っている。